珍しい深海魚、リュウグウノツカイ(体長3メートル96)が15日、富山県黒部市の海岸に打ち上げられた。 散歩中の同市荻生、無職稲垣才吉さん(64)が同日午前9時頃、波打ち際から約1メートル岸で発見し、魚津市の魚津水族館に持ち込んだ。稲垣さんは「初めは銀紙かと思い、魚とは気づかなかった」と驚いている。 この魚は銀色の表面に黒い斑点がある。特徴的なのは、約1メートルに達する2本の腹びれで、先が丸くふくらんで鮮やかな赤色を帯びている。頭部付近にも約80センチの背びれがある。 アカマンボウ目リュウグウノツカイ科で、水深200〜1000メートルの深海に生息するとみられる。国内では須磨海浜水族園(神戸市)など数か所で標本を展示しているが、詳しい生態は不明。台風などの荒天や地震後に海岸に漂着した例が多く、魚津水族館の門田信幸・学芸員(41)は「昨日からの荒波で打ち上げられたのではないか」とみている。 風変