【アテネ=南島信也】財政危機に陥り欧州連合(EU)のユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)に金融支援を要請したギリシャで、同国空軍のパイロット100人以上が26日、訓練飛行をキャンセルした。政府の財政再建策の一環による給与削減に抗議した事実上の「ストライキ」という。 空軍では、諸手当などが最大で35%カットになり、年収が約6千ユーロ(約75万円)減るパイロットもいる。関係者によると、パイロットらは「肉体的にも精神的にも飛べるような状態ではない」として、訓練飛行を拒否したという。法律上、軍隊にはスト権は認められていないため、表向きは「病気」を理由にしている。 ベニゼロス国防相は声明を出し、「職業的責任感のない恥ずかしい行為」と批判した。しかし、海軍と陸軍のパイロットも同様の抗議行動を計画しているという。 またアテネ近郊にある同国最大のピレウス港では同日、船員・港湾労働者組合が24時間スト