このコラムの筆者、ジュンタ・ナカイ氏は長年ウォール街で働いてきた。つい最近まで、ゴールドマン・サックスでアジア株式セールス部門のトップを務めていた。 今回、ナカイ氏は、株式のトレーディングやセールスのプロに向けたキャリア・アドバイスを書いてくれた。大手金融機関におけるプログラマーやクオンツ(高度な数学的手法を用いて分析する職種)の台頭にナーバスになっている人たちが対象だ。 「トレーダーやセールス担当者として成功するためのスキルは変わりつつある」とナカイ氏は記した。「あなたの周りで進行している技術革新について学ぶ努力をすべき」。 テクノロジーは、ウォール街の民主化を推進する大きな力、そして経営層にセールス部門、トレーディング部門の見直しを迫っている。 自動化、電子化、デジタル化の進展は、既存の大手金融機関が活用してきた資本や規模が、もはやこれからは主要な差別化要因ではなくなることを意味する。