物質を構成する最小単位である素粒子を研究する素粒子物理学では、粒子を加速させて対象に当てたり互いに衝突させたりする加速器による実験が重要ですが、次世代の加速器開発にはコストや期間の面で課題が存在します。そんな中、アメリカでは素粒子のひとつである「ミュー粒子」を高速で衝突させる「muon collider(ミュー粒子衝突型加速器)」の開発が検討されているとのことで、科学誌のScienceがミュー粒子衝突型加速器の開発における課題や展望についてまとめています。 A muon collider could revolutionize particle physics—if it can be built | Science | AAAS https://www.science.org/content/article/muon-collider-could-revolutionize-partic
#宇宙飛行士#若田光一 米Axiom Space(アクシオム・スペース)は日本時間4月8日、3月末をもってJAXAを退職した若田光一氏を、同社のアジア太平洋地域における宇宙飛行士 兼 最高技術責任者(CTO)として迎え入れたことを発表した。 若田氏は今後、アジア太平洋地域における同社のビジネスと戦略的プレゼンスの拡大をリードするとともに、世界初の民間宇宙ステーションである「アクシオム・ステーション」の発展に貢献するとしている。 同社のマイケル・ロペス=アレグリア宇宙飛行士は、「将来の民間宇宙飛行士ミッションのコマンダーとして、また技術専門家およびリーダーとして、商業宇宙開発を推進し、グローバルなパートナーシップを促進するために、彼がチームに参加してくれることを光栄に思い、興奮している。彼の素晴らしい旅路は、これからの世代にとってインスピレーションの源になると信じている」とコメントした。 若
将来宇宙輸送システム(ISC)は4日、米ロケットエンジン開発企業Ursa Major Technologies社(UM)と協業し、再使用型ロケット「ASCA-1(アスカ-ワン)」を開発すると発表した。 まず、2028年ごろの実用化を目指し、再使用型ロケット開発「ASCA-1プロジェクト」を始動させる。段階的に有人宇宙飛行に挑戦する開発ロードマップを策定した。 開発ロードマップでは、ASCA-1シリーズでは100キログラム級の人工衛星打ち上げサービスを28年頃までに実現。32年までは有人宇宙輸送(宇宙旅行やP2P輸送)を可能にする高性能化、超軽量化したASCA-2シリーズを開発。40年までに、高頻度・大量・安価な利用が可能な単段式往還型宇宙輸送システム(SSTO)「ASCA-3」の開発を目指す。 再使用型ロケットの開発に向けて、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携する試みは同プロジェクトが日
先月末でJAXA=宇宙航空研究開発機構を退職した宇宙飛行士の若田光一さんが、宇宙開発を行っているアメリカの民間企業「アクシオム・スペース」に所属することが明らかになりました。 これは宇宙開発を行っているアメリカの民間企業「アクシオム・スペース」が8日、公式サイトで明らかにしました。 それによりますと、先月末でJAXAを退職した宇宙飛行士の若田光一さんを新たにアジア太平洋地域の宇宙飛行士兼最高技術責任者に任命したとしています。 その上で、数十年に及ぶ宇宙飛行の経験がある若田さんは、アジア太平洋地域における事業の拡大を主導していくとともに、この企業が計画している世界初の商業宇宙ステーションの発展に貢献していくことになると期待を寄せています。 一方、若田さんも8日夜、自身の公式Xを更新し「アクシオム・スペースのチームに加わることをうれしく思います。宇宙ビジネスの発展のために国際的な協力関係を広げ
PC向けCPUの主流な命令セットアーキテクチャであるx86は、Intel 8086プロセッサに起源を持ち、46年の長きにわたって使われてきました。そんなx86は近い未来に滅んでしまうだろうと、技術系ブログのHackadayが主張しています。 Why X86 Needs To Die | Hackaday https://hackaday.com/2024/03/21/why-x86-needs-to-die/ x86を採用する現代のCPUは、複雑な命令セットコンピューターであるCISC、1クロックサイクルあたり複数の命令を実行可能な「スーパースカラー」、命令を高速化するため順序を変更して実行する「アウト・オブ・オーダー実行」、分岐先の命令を条件が満たされるか不明な状態で実行する「投機的実行」を特徴とする、フォン・ノイマン型アーキテクチャの一部分です。x86はもともとは16bitプロセッサで
徳永拓之(LeapMind(株)) 1bit LLMの時代が来る? 2024 年2 月,The Era of 1-bit LLMs: All Large Language Models are in 1.58 Bits¹⁾ というタイトルの論文がarXiv上で公開され,にわかに話題となりました.“1.58 Bits” という表現はあまりなじみがありませんが,log₂(3) = 1.58 . . . ということで,パラメーターを三値にした場合の情報量を示しているようです.この論文(以下b1.58 論文とする)は,同じ著者グループによる文献2)を少し拡張したもので,大規模言語モデル(LLM)の効率化についての研究です. 本稿の前半ではこれらの論文の主張を解説し,後半ではその主張の妥当性について検討します. なお,これらの2本の論文は,本稿執筆時点では,査読を経たものではありませんのでご注意くだ
将来宇宙輸送システムは4月4日、再使用型ロケット「ASCA-1」(アスカ・ワン)の開発を発表した。2028~2029年頃の衛星打ち上げを目指すという。また、米国のロケットエンジン専業メーカーUrsa Major Technologiesの3Dプリント製エンジン「Hadley」(ハドレー)をASCA-1に搭載することも明かした。日米連携での再使用型ロケットの開発は初だ。 【画像】再使用型ロケット「ASCA-1」や有人ロケット「ASCA-2」「ASCA-3」 将来宇宙輸送システムとは 将来宇宙輸送システムは、再使用型ロケットの実用化をめざす日本の民間企業だ。4年半で最大140億円という文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進事業」(SBIRフェーズ3)に採択された4つのロケット打ち上げ企業の1社で、残る3社はインターステラテクノロジズ、スペースワン、SPACE WALKERとなる。 同社の
アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年4月2日付で、アメリカの航空大手ボーイングが開発中の新型宇宙船「CST-100 Starliner(スターライナー)」による有人飛行試験ミッション「Crew Flight Test(CFT)」について、早ければアメリカの現地時間2024年5月6日に打ち上げを実施すると発表しました。【最終更新:2024年4月3日11時台】 【▲ 2022年5月に実施された無人飛行試験ミッション「OFT-2」で国際宇宙ステーション(ISS)に接近するボーイングの新型宇宙船「Starliner(スターライナー)」(Credit: NASA TV)】StarlinerはスペースXの「Crew Dragon(クルードラゴン)」とともに、NASAのCommercial Crew Program(コマーシャルクループログラム、商業乗員輸送計画)のもとで開発がスタートした有人宇宙
2024年3月29日に、圧縮ツールの「XZ Utils」に、悪意のあるバックドアが仕込まれていたことが明らかになりました。どのようにバックドアが仕掛けられたのかについて、Googleのエンジニアであるラス・コックスさんが時系列順にまとめました。 research!rsc: Timeline of the xz open source attack https://research.swtch.com/xz-timeline XZ Utilsおよび設置されていたバックドアについては下記の記事で解説しています。 Red HatやDebianなどLinuxディストリビューションの組込み圧縮ツール「XZ Utils」に悪意のあるバックドアが仕掛けられていたことが発覚 - GIGAZINE XZ Utilsへの攻撃を行った「Jia Tan」という名前の攻撃者は2021年後半ごろから数年に渡ってXZ
本記事は4月3日21:30(JST)時点で判明している事実をまとめたものです。誤りがあればコメントでお知らせください。 本記事には誤りが含まれている可能性があります。 新しい情報があれば随時更新します。 ** 4/2 18:30 Q&Aを追加しました。 4/2 11:30 実際にバックドアが存在する環境を作成し、攻撃可能なこと、出力されるログ等について追記しました。また、攻撃可能な人物は秘密鍵を持っている必要があることを追記しました。** ところどころに考察を記載しています。 事実は~です。~であると断定し、考察、推測、未確定情報は考えられる、可能性があるなどの表現としています。 またpiyokango氏のまとめ、JPCERT/CCの注意喚起もご覧ください。 なお、各国のCSIRTまたは関連組織による注意喚起の状況は以下のとおりで、アドバイザリを出している国は少ない状況です。 概要 問題の
MicrosoftとOpenAIがAIに特化した巨大データセンター構築を計画。数百万台のGPUを搭載し、コストは17兆円規模 MicrosoftとOpenAIではAIにオールインしており、OpenAIでは最近は動画を生成できるSoraや、15秒の音声サンプルから音声合成するVoice Engineなど次々と発表しています。ただ、AIの動作には莫大な数のGPUが必要で、Soraが普及した際にはNVIDIA Hopper H100が72万台必要になると言う試算もあります。 そのため、MicrosoftとOpenAIではGPUを数百万台搭載した『Stargate』と呼ばれるプロジェクトの検討をしており、そのデータセンターは米国に設置される予定です。 Stargateプロジェクトは現在運用されているデータセンターに対して100倍以上のコストがかかると見られており、総費用は1150億ドル、日本円で1
中国が脱アメリカを図り独自のCPU製作を進めています。新たに中国企業・Loongsonが開発した「3A6000」というCPUについて、テック系情報サイトのChips and Cheeseが解説しました。 Loongson 3A6000: A Star among Chinese CPUs – Chips and Cheese https://chipsandcheese.com/2024/03/13/loongson-3a6000-a-star-among-chinese-cpus/ 3A6000はLA664というLoongson製アーキテクチャを採用したシリーズで、2.5 GHz・クアッドコアで動作します。性能としてはAMDの初代Zenアーキテクチャ(以下、Zen 1)に及ぶか及ばないかくらいのもので、多くのCPUパワーを要する7-Zipのファイル圧縮を利用したベンチマークでは、初代Ze
据置オーディオ趣味を再開して以来、以前のようにイヤホンなどのポータブルオーディオに関しては、まったく熱意がなくなっていた。移動中は音が聴ければいいという割り切りで、DAPやスマホをワイヤレスイヤホンで聴いていた。ところが、久しぶりに手元にある中国メーカーが出している有線イヤホン(俗称:中華イヤホン)で聴いてみると、ワイヤレスイヤホンよりずいぶん音質がいい。最後にイヤホンを買ったのは2021年だったが、これをきっかけに中華イヤホンへの興味が再開した。*1 最終的にLETSHUOER S12 Pro*2という定価2.5万円のイヤホンがセールで2万円だったので買うという、見事な中華イヤホン沼に落ちたのであった。 自作PCのようにカスタマイズが楽しめる中華イヤホン 中華イヤホンの魅力として、カスタマイズの自由度が上げられる。イヤーピースの変更はカナル型ならどれでもできるが、ケーブル変更が手軽にでき
再生可能エネルギーに関する内閣府の会議での資料に中国の国営企業のロゴが入っていたことをめぐり、資料を提出した有識者は、政策の決定過程への懸念や不安を生じさせた責任をとりたいとして、会議の委員を辞任しました。 内閣府の再生可能エネルギーに関する会議で、委員の有識者が提出した資料に中国の国営企業のロゴが入っていたことが今月明らかになり、野党などからは、日本のエネルギー政策が他国の影響でゆがめられているおそれがあると指摘が出ています。 これを受けて、27日、会議で資料を提出した「自然エネルギー財団」の事業局長の大林ミカ氏が記者会見を開きました。 大林氏は、資料の引用はほかの研究者も行うとしたうえで、「ほかの国の影響下にあるとか、国のエネルギー政策をゆがめるようなこととは、一切無縁で誤解だ」と釈明しました。 そして、資料の提出時にロゴを取り忘れていた単純なミスだったと説明したうえで、政策の決定過程
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