宇宙大国となった中国による途上国支配が進んでいる。中国は無償で衛星需要を満たしてくれるが、途上国はノウハウの蓄積はできず、中国に従属するだけ。世界の各地に宇宙監視の中国拠点が造られている。 衛星需要をまるごと請け負う中国 今日、中国はしばしば、途上国の衛星需要をまるごと請け負います。必要なスペック(仕様)に応じて衛星を中国で製造し、中国のロケットで軌道に打ち上げます。 発注国には、その衛星をコントロールする地上局が造られますが、ローカルスタッフには能力がありません。切り回すのは、中国が送り込んだ要員になります。発注国は、いつまでたってもノウハウを蓄積できません。2号機以降も、同じことの繰り返しになり、結局中国に従属することになってしまいます。 お客さんの衛星だとはいっても、中国はそこに、自分のための装置――測位センサーや光学センサーなど――を搭載させる(いわゆるホステッド・ペイロード)こと