要点 最先端機械学習モデル「Vision Transformer」に基づく、新たなレンズレスカメラの画像再構成手法を提案 提案した画像処理技術は高速に高品質な画像を生成できることを実証 小型・低コストかつ高機能であるため、IoT向け画像センシング等への活用に期待 概要 東京工業大学 工学院 情報通信系の潘秀曦(Pan Xiuxi)大学院生(博士後期課程3年)、陈啸(Chen Xiao)大学院生(博士後期課程2年)、武山彩織助教、山口雅浩教授らは、レンズレスカメラの画像処理を高速化し、高品質な画像を取得できる、Vision Transformer(ViT)[用語1]と呼ばれる最先端の機械学習技術を用いた新たな画像再構成手法を開発した。 カメラは通常、焦点の合った画像を撮影するためにレンズを必要とする。現在、IoT[用語2]の普及に伴い、場所を選ばず設置できるコンパクトで高機能な次世代カメラが
その誕生を地元新聞も経済新聞も記事にしなかった。2年後、『コードの情報を白黒の点の組み合わせに置き換える』と最下段のベタ記事で初めて紹介された時、その形を思い浮かべることができる読者はいなかった。いま、説明の必要すらない。QRコードはなぜ開発され、どう動くのだろうか。 QRコードは、自動車生産ラインの切実な要請と非自動車部門の技術者の「世界標準の発明をしたい」という野心の微妙な混交の下、1990年代前半の日本電装(現デンソー)で開発された。 トヨタグループの生産現場では、部品名と数量の記された物理的なカンバンが発注書、納品書として行き来することで在庫を管理する。そのデータ入力を自動化するバーコード(NDコード)を開発したのがデンソーだ。 バブル全盛の1990年ごろ、空前の生産台数、多様な車種・オプションに応えるため、部品も納入業者も急激に増え、NDコードが限界を迎えていた。63桁の数字しか
NTTは2022年4月22日、窒化アルミニウム(AlN)トランジスタを開発したと発表した。AlNは、次世代パワーデバイスの材料として、NTTなど一部の研究所で基礎研究が進められている。物性上は炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)よりも損失が小さく耐圧が高いことから、高電圧で高効率な電源回路を形成できる。そのため、カーボンニュートラルとの親和性が高い。今回、NTTがAlNトランジスタを「世界で初めて」(NTT)開発したことで、AlNデバイスが実用化に向け一気に近づいた。 AlNは、伝導帯と価電子帯とのエネルギー差である「バンドギャップ」が6.0eVあり、シリコン(Si)の1.1eV、SiCの3.26eV、GaNの3.4eVなどと比べて非常に大きい。このことから、ダイヤモンド半導体などと共に「ウルトラワイドバンドギャップ半導体」の1つに数えられる。 バンドギャップが大きいため、絶縁破壊
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京都大学大学院理学研究科の北川宏教授と、合成した合金のイメージ。 画像:取材時のスクリーンショットを撮影、京都大学 人類が合金を利用し始めてから5000年、歴史上初めて貴金属8元素を原子レベルで混合する事に成功。 水素を発生させる触媒としての性能が、市販の白金触媒の10倍以上に。 現代社会が抱える問題を解決する多元素触媒を、自らデザインし作れるようになる技術につながるかもしれない。 “アホな発想” こそ、新しい発見を生み出す。 銅と亜鉛が混ざり合った真鍮や、鉄にクロムを含ませたステンレスのように、異なる種類の金属元素が混ざり合った金属を「合金」と呼びます。 2022年2月、京都大学大学院理学研究科の北川宏教授は、「8種類の『貴金属』を全て原子レベルで均一に混合」することに成功したと、アメリカの国際学術誌『Journal of the American Chemical Society』に報
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、電力分野での脱炭素化に加えて、製鉄、運輸等の分野での脱炭素化が必要となります。その実現に向けて、水素エネルギーの利活用が期待されており、グリーン成長戦略において水素製造に係る要素技術を確立することが示されました。 今般、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下「原子力機構」という。)と三菱重工業株式会社(以下「三菱重工」という。)は、その最初のステップとして、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業「超高温を利用した水素大量製造技術実証事業」を受託し、HTTR(高温工学試験研究炉(高温ガス炉))による水素製造事業を今年度より開始しました。本事業では、原子力機構が有するHTTRに水素製造施設を新たに接続し、HTTRから得られる高温熱を活用した水素製造技術の確証を行う計画で、水素製造施設と接続するための改造内容の具体化、許認可手続、設備改造及び試験
【▲ 有人宇宙システム株式会社・東京理科大学・東京農工大学が開発した光触媒空気浄化装置のフライトモデル(Credit: JAMSS)】有人宇宙システム株式会社(JAMSS)は4月11日、同社と東京理科大学・東京農工大学の共同開発による光触媒空気浄化装置が、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたことを発表しました。 今回開発された光触媒空気浄化装置は、アメリカのアクシオム・スペースによる初の民間主導ISS滞在ミッション「Ax-1」のクルー4名とともにスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」に搭載され、日本時間2022年4月9日にISSへ到着しました。JAMSSによると、ISSに運ばれた光触媒空気浄化装置は「光触媒を用いた空気浄化装置の技術実証」に用いられます。 【▲ ケネディ宇宙センター39A射点から打ち上げられた「Ax-1」ミッションの「ファルコン9」ロケット(Credit:
微量元素でアサリ産地識別 偽装見破る新手法開発―東大など 2022年02月03日07時05分 ネオジム同位体比による産地識別法で分析されるアサリの貝殻(東京大大気海洋研究所 田中健太郎特任研究員提供) 東京大大気海洋研究所と弘前大などの研究チームは2日までに、アサリの貝殻にわずかに含まれる元素ネオジムの同位体(同じ元素で中性子の数が異なるもの)の比率から、産地を識別する手法を開発したと発表した。アサリ以外の魚介類にも適用可能といい、産地偽装の発見や防止に役立つと期待される。 熊本産アサリ、出荷停止 産地偽装の根絶で―県 アサリをめぐっては、熊本産として販売されている商品の97%は外国産の可能性が高いことが農林水産省の調査で判明。原産地表示への信頼が揺らぐ事態となっている。 ネオジムは強力な磁石の素材にも使われるレアアース(希土類)の一種。古い地質ほど同位体ネオジム143の比率(同位体比)が
by Eye Steel Film 世界最大の核融合炉「ITER」の建設が進むなど、核融合は未来のエネルギー源として大きく期待されています。ITERに代表されるトカマク型核融合炉は強力な磁気で超高温のプラズマを閉じ込める仕組みとなっており、臨機応変に核融合炉の磁気を調整する必要があります。Googleの姉妹企業で人工知能(AI)開発を行うDeepMindが、トレーニングを重ねたAIによってトカマク型核融合炉の磁気制御を行うことに成功したと発表しました。 Magnetic control of tokamak plasmas through deep reinforcement learning | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-021-04301-9 Latest success from Google’s AI group:
リモートワークが浸透して、オンラインでの会議や打ち合わせもすっかり日常化してきたが「対面と比べてどうも調子が・・・・・・」と思っている人は多いだろう。映像が伝送されるときの「遅延」によって生じる「間」が、その違和感の原因だ。 この「コロナ禍あるある」を見越していたわけではないだろうが、こうした遅延解消にもおおいに役立つデータ伝送技術において、日本はいま、世界のトップを走っていることをご存じだろうか? そして、その先頭に立っているのは、なんと研究生活を始めてまだ3年目の若者なのだ。こ、これはいやでも、探検隊マインドに火がついてしまうではありませんか! 4Kなのに「遅延ほぼゼロ」の中継画像 窓際に設置された4Kビデオカメラをズームしていくと、大型ディスプレイにレインボーブリッジが鮮明に映し出された。上下2段のデッキを縫い合わせるようなジグザグの補剛桁を通して、内側を渡っていく車の1台1台がはっ
【▲参考画像:ISSのイタリア製モジュール「ノード2」の寝袋の中にいるESAの宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(Paolo Nespoli)(Credit: ESA)】アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」(1968年)に、宇宙飛行士が人工冬眠するシーンが出てくることはよく知られています。 宇宙飛行士を「冬眠」させることは、ミッションのコストを削減し、宇宙船を3分の1に小型化し、火星など深宇宙旅行に向かうクルーの健康を維持するための最良の方法かもしれません。ESA(欧州宇宙機関)が主導した調査によると、人間の冬眠はSFの域を超え、宇宙旅行における画期的な技術になる可能性があるとのことです。 火星まで往復するためには約2年分の食料と水を用意しておく必要があります。「宇宙飛行士1人あたり1日に約30kgの物資が必要で、さらに放射線や精神的・生理的な
国際宇宙ステーション(以下、ISS)に代わる世界初の小型宇宙環境利用プラットフォームを開発する株式会社ElevationSpace(本社:宮城県仙台市、代表取締役 / CEO:小林稜平)は、愛知工業大学教授 渡邉泰秀氏が当社の技術顧問に就任いたしましたことをお知らせいたします。 渡邉泰秀氏は宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)にて大気圏再突入技術の研究開発に従事し、日本初のISSからの物質回収プロジェクトであるHTV搭載小型回収カプセル(以下、HSRC)の開発を主導してきました。 この度の渡邉泰秀氏の技術顧問就任を受け、技術実証機及びサービス機に用いる大気圏再突入技術の研究開発を加速させていきます。 ■詳細 当社は、東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた10機以上の小型人工衛星の技術を基に、2021年2月に設立された東北大学発宇宙スタートアップです。 ISSは、これまで実験・研究
概要 ロケットエンジンの化学平衡計算と呼ばれる性能計算をするために便利なRocketCEAというpythonモジュールの紹介。従来からよく使われているNASA CEAという難解なアウトプットのものに比べ、取り扱いしやすい。 詳細は公式ドキュメントやGithubのページへ NASA CEA 化学平衡計算は初歩的なロケットの勉強から開発の最前線まで多用される。 化学平衡計算は従来からロケットエンジン設計者なら全員が使ってきたNASA開発のCEA(Chemical Equilibrium with Applications)がある。 これは論文もあり、内容は流石NASAというべきすごいもの。しかし作られたのが古く使いやすさの面ではイマイチ。 加えて、最近ではソースコードが非公開になり(探せばネット上落ちてはいるが見つけにくい)、オンラインで実行できるサイトだけが残っている。 また、NASA CE
混載MRAMは、書き換えエネルギー、書き換え速度ともに混載フラッシュメモリよりも向上する 出所:ルネサス エレクトロニクス ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は、スピン注入磁化反転型磁気抵抗メモリ(STT-MRAM、以下MRAM)を省エネルギーかつ短い電圧印加時間で書き換えられる技術を開発した。2021年12月11~15日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された「2021 IEDM」で発表されたもの。IoT(モノのインターネット)向けマイコンの混載MRAMに同技術を適用することで低消費電力化を狙う。なお、今回ルネサスが発表したのはMRAMそのものではなく、混載MRAMに適用するための回路技術である。 スロープパルス方式では印加電圧を高くしていくのでメモリセル電流も増加し、低抵抗状態への遷移を正確に検知できるようになる[クリックで拡大] 出所:ルネサス さらなる低消費電力化
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