奈良市消防局が公表した救命活動記録の一部=2022年7月28日、清水晃平撮影(画像の一部を加工しています) 安倍晋三元首相(67)が街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、奈良市消防局は28日、現場に出動した救急隊員らの救命活動記録を公開した。救急車は119番から10分後に到着し、CPA(心肺停止)状態だった安倍氏にあらゆる応急処置が講じられた緊迫の様子が記載されていた。一方、現場で活動した計24人のうち6人が事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が疑われる症状を訴えていることも市への取材で判明した。 事件は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅北口で発生。無職の山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が安倍氏を背後から手製銃で撃ったとされる。毎日新聞は市消防局に当時の活動内容について情報公開請求し、現場での救命活動や安倍氏の容体がまとめられた救急出場報告書などを入手した。