最近、新自由主義という言葉が使われている。もともとどのような意味なのだろうか。私の理解では、共産主義、社会主義のアンチテーゼとして出てきた概念であると理解している。思想的にはイギリスの政治学者、ハイエクから来ていると言われている。すなわち、国家の管理を少なくし、マーケットメカニズムに多くの部分をゆだねていこうとする考え方である。イギリスのサッチャー政権がこの考え方に基づいて、改革を進めていった。そして、福祉国家であったイギリスが変化して、サッチャーは「鉄の女」と呼ばれるようになったのである。また、最近では米国のブッシュ大統領も、新自由主義の影響を受けていると思われる。彼もまた、マーケットの力を重視した政策をとっているように思う。 日本においては、小泉元首相がこの思想の影響を強く受けている。規制緩和の流れもこの考えに基づいているし、郵政民営化などはこの考えの最たるものであるといえよう。最近よ
Paul Krugman, “In the U.S., Capital Is Still King,” Krugman & Co., April 4, 2014. [“Working for the Owners,” March 22, 2014 / “What America Isn’t, Or Anyway Wasn’t,” March 25, 2014] アメリカでは資本がいまだに王様だ by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate フランスの経済学者トマ・ピケティの新著『21世紀の資本』の長大な書評を,いまやっと書き終わったところだ.この本では,相続した財産が支配する「世襲的資本主義」にぼくらの社会が向かっていると論じられている.すごい本だ.なにより,この本は,経済成長,(資本・労働間の)生産要素所得分配,所得の個人分布
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