ドイツ・ハイデルベルク(Heidelberg)で、窓ガラスにできた氷の結晶(2010年12月3日撮影)。(c)AFP/DANIEL ROLAND 【11月25日 AFP】水が凍る温度、氷点は、必ずしも摂氏0度ではない。 水は、氷点下でも液体として存在することができる。これを「過冷却状態」と呼ぶ。その原理は次のとおりだ。 水が氷になるためには、水の中に氷の「種」が必要だ。すなわち、その周りに結晶が集まる核となるような結晶だ。だが、核を形成する不純物や粒子が全くない純水の場合は、氷に変わることが難しい。 これまで、過冷却水が凍る最低温度はマイナス41度とされてきた。科学者らは、実際はこれよりも低いのではないかと考えてきたが、確認はできなかった。こうした低温では水は即座に結晶化してしまうため、結晶化せずに残った水の特性を正確に測定することが不可能だからだ。 ■コンピューターで再現 そこで米ユタ大