カナダ、マドレーヌ諸島沖の氷の上で寝転ぶタテゴトアザラシの赤ちゃん(2008年3月3日撮影)。(c)AFP/David BOILY 【1月5日 AFP】カナダ東部沿岸を繁殖地とするタテゴトアザラシの赤ちゃんたちが、冬季の海氷面積の減少に伴い警戒すべきペースで死んでいると、米デューク大学(Duke University)の研究チームが4日、警告を発した。生息数の回復が可能かどうか疑問だという。 米科学誌「プロスワン(Public Library of Science、PLoS ONE)」に発表されたデューク大学の研究論文によると、北大西洋における冬季の海氷面積は、衛星を使った調査が始まった1979年以降、10年ごとに約6%減少している。これは、繁殖環境が消滅することによって、生まれたばかりの赤ちゃんアザラシ全てが死滅しつつあることを意味するという。 論文を共同執筆したデューク大海洋学研究所(