サッカー人気は堅調だ。ワールドカップは世界中が熱狂するコンテンツだし、日本だけを見てもJリーグの観客動員は増え続けている。昨シーズンの入場者数は過去最多を更新し(J1~J3の延べ人数)、1000万人も視野に入ってきた。 一方でそのクラブ運営というと簡単ではない。 Jリーグが公表した2017年度の決算で、全54クラブの営業収益の合計が初めて1000億円を突破したものの、クラブ単位で見れば19クラブが営業赤字を抱えており、1億円以上の営業利益を出したのは6クラブしかない(浦和レッズ・5億5600万、FC東京・1億8700万、川崎フロンターレ・3億9300万、ジュビロ磐田・2億3600万、名古屋グランパス・5億、徳島ヴォルティス・1億4800万)。 実際、クラブ単独で黒字化していく難しさはサッカー業界から漏れ聞こえてくる。 今年5月、そんなサッカー界に、ひとりの元ITベンチャー社長がやってきたこ