稲垣 諭 開始ページ 64 終了ページ 99 記述言語 日本語 掲載種別 研究論文(大学,研究機関等紀要) リンク情報 共同研究・競争的資金等の研究課題身体のパフォーマティヴ性から見た現象学の臨床的展開 エクスポート BibTeX RIS
ひとつまえのエントリの補足。富山豊『フッサール 志向性の哲学』には簡潔で要を得た読書案内がついているのだけど、そこで紹介されていないおすすめの文献をふたつ紹介しておこう。 (1)富山本の177–184ページでも論じられているフッサールの「充実」概念については、ジョスラン・ブノワの次の論文を読むと面白いだろう。簡単なものではないけど、富山本を読んだあとなら取り組めるための基本的な準備はできているはず。 (2)富山本はフッサール入門書であると同時に言語の意味とは何かという問題に取り組む本でもあるわけだけど、この問題についてフッサールがどのような立場をとっていたのかについては、アルカディウス・フルヅィムスキの以下の論文もある。富山本との違いについて考えてみると面白いと思う。 どちらの論文も2009年の末に出た『現代思想』のフッサール特集に掲載されている。この号にはフッサールの価値論・倫理学に関連
『フッサール 志向性の哲学』(青土社、2023年)を、著者の富山豊さんからお送りいただいた。待望の単著といっていいだろう。志向性に関するフッサールの見解について私が論じる次の機会——万事が順調に進めば今年の5月後半には最初の機会がやってくる——に本書を詳しく検討しなければならないことははっきりしているので、まずはざっと一周読んだ。読む前から分かっていたことではあったが、期待させるだけ期待させておいて……ということにはまったくならなかった。待ち望んだ甲斐があった。以下に簡単な感想を記しておく。同書のページ数への参照はアラビア数字だけで行う。 本書はフッサールに関する入門書だが、私の知るかぎり、他のどの類書とも異なっている。ある哲学者についての入門書というものは、その哲学者の思想の全体像を示すのを目的にするのが通例である。それに対して本書は、フッサール現象学の全体像を包括的に示すわけではない。
Japanische Forschungsgesellschaft für Phänomenologie und Sozialwissenschaften Société Japonaise de la phénoménologie et des science sociales Japanese Society for Phenomenology and Social Sciences 最終更新日:2023年12月20日 NEWS 機関誌第7号一般投稿論文を募集中です(2月末まで)。投稿の詳細は学会誌規程(こちら)をご確認ください(学会大会での報告が前提となります)。 機関誌『現象学と社会科学』第6号【特集】他者との出会い、他者の現れを公刊しました。こちらからダウンロードしてご覧ください。 2023年度年次大会(第40回大会)を12月2日(土)・3日(日)両日、立命館大学にて開催しました
▼【特集】他者との出会い、他者の現れ 表紙 【特集論文】 前文 ………………………………………………………………………………………………………小田切 祐詞・鈴木 智之…(1) あなたの⽴ち現れなさをめぐって:⼈称的世界の成⽴とその応答的基盤を問いなおす ……… 高橋 賢次 ……(5) 傷痕と出会いの隔時性:呼びかけの痕跡と他者の現れをめぐる事例から ……………………… 澤田 唯人……(23) 人々は命の話し合いの中で誰と出会っているのか:新生児医療現場での代理意思決定における「価値」についての一考察 ……………………………………………………………………………………………………………… 田中 雅美 ……(45) 他者論の源流:隠れたる他性について ……………………………………………………………… 吉永 和加 ……(61) 【投稿論文】 無知の習慣と認識的悪徳:フェミニスト認識論と人種の現象学
空間・社会・地理思想 12号, 137-152頁, 2008年 Space, Society and Geographical Thought 超越論的世界像 ―フッサール現象学の世界像― 中村 豊* Transcendentalist World Images: Representations of the World in Husserl's Phenomenology * 故人 Ⅰ はじめに--なぜフッサールの現象学か 筆者の関心はメンタルマップにある。実証的にメ ンタルマップを研究するとき,メンタルマップとは 何かを問う必要はない。そこでは,メンタルマップ はいかなる特徴を持つのか,メンタルマップはどの ように行動に影響するのか,メンタルマップは世界 像の構築にどのような機能を果たしているのかを, 具体的事例に則して分析 ・ 考察すればよい。 しかし, ひとたびメンタルマップを原理
あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひ本の雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ 著 田中彰吾、宮原克典 訳 『現象学入門 新しい心の科学と哲学のために』 →〈「序」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 序 現象学とは、1890年代にエトムント・フッサールによって始められ、今日でも実践されている緩やかなまとまりをもった哲学的伝統である。ただし、現在の現象学的研究の実例のなかには、もはや現象学という名称を用いていないものもある。現象学の伝統は歴史があるくらいには古いため、そこには奇妙、古風ないし時代遅れに思われる主張もある。だがその一方で、その創始者たちの仕事でさえ、今でも私たちに挑戦をつきつけ、大いに期待を抱かせるよう
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