遠距離現在 新国立美術館 2024, 06/03 初めに見た写真が1番インパクトがあったというか想起された. 世界を繋ぐ仮装空間:情報の線から自然発生していく海藻, 藻け. 人類の関係性情報が流れているその線が根に見えてきてなんて美しんだろうと思った. 地球上を物質で紡いでいるのは橋ではなくケーブルなんだよなと改めて思う中で, なんて気も蓋もない話なんだろうとこの虚構感が尊い. 社会批判を促しながら, その批判姿勢と作品で飯を食うダサさに辟易したのは多分そう思って斜に構える自分のしょうもなささもセットになって昇華する. あとデンマークの社会保障から孤立した人類の痕跡が, 残像感が滲み出ていてなんとも味わい深く感じ存在を“想う”のに残像的痕跡は頗る興味深いテーマだと思う. 社会制度との距離感は,許容され得る生存への担保であると同時に共同体との距離を隔離する. 国の中で守られながら誰かに気が付