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因果に関するyanozのブックマーク (8)

  • 『消え去る立法者』合評会(9月9日・慶応義塾大学三田キャンパス)を終えて(続々) - shinichiroinaba's blog

    繰り返しになるが、社会契約論の図式は、神の立法とはことなり人々の合意へと国家の存在理由をおおいに「民主化」しているように見えるが、「あらかじめ先取りされた、予定された結果としての目的が原因となる」という目的論的図式は共有している。モンテスキューもルソーも、近代社会契約論が、自然状態という原因から現在の国家、法秩序という結果が生じるそのメカニズムをこのような目的論的図式にはめ込んだことを、想定された原因の中にあらかじめ結果を読み込む回顧的錯覚として批判し、それに換えて、歴史の中にこうした目的論的図式に収まらない、人間の力も思惑も超えた客観的な因果連関の力を見出す。しかしそれだけでは、そのような客観的な因果連関、言い換えるならば自然法則の力と、人間の自由意志とそれによる自発的行為の力の関係がよくわからなくなる。両者の関係をそれほど突き詰めず、前者と両立する範囲での後者、という形で立法、統治を位

    『消え去る立法者』合評会(9月9日・慶応義塾大学三田キャンパス)を終えて(続々) - shinichiroinaba's blog
  • 先端課題研究19(質的研究方法論)

    研究会では、「質的アプローチに基づく研究手法の内実とその説得性確保メカニズムについて、分野間の相違を踏まえた上での総合的な理解を目指す」という研究課題に取り組むために、個別の専門分野における社会科学方法論に関わる文献のレビューを進めています。具体的には、研究員によって、①研究員の専門分野における社会科学方法論関連の文献リストの作成、および②重要文献の解説レジュメの作成を行っています。 ページの成果は、日学術振興会『課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(領域開拓)』「分野間比較を通した質的研究アプローチの再検討」(研究代表者:井頭昌彦)の支援を受けたものです。 [0] サーベイまとめ(教育学) [1] Creswell J. W., 2000, Educational Research: Planning, Conducting, and Evaluating Quanti

  • UTokyo BiblioPlaza

    書は、Polity社Key Concepts in Philosophyシリーズの1冊、Causation (Douglas Kutach, 2014) の邦訳である。テーマは書名通り、因果性、平たく言えば、因果関係――原因と結果の関係――であり、書が問題とするのはその質、すなわち、「そもそも因果関係とは何か」である。書は、この根問題に対する多種多様な回答を紹介・整理・検討することにより、因果性理解の現代的な眺望と見通しを与えている。…もっとも、そこから見えるのは、「有力な1つの答え」などという単純なものではなく、どこまでも統一的な理解を拒もうとする因果性概念の厄介さなのであるが。 因果関係は、私たちの認識と実践の両面にとって極めて基礎的かつ重要なものだ。私たちはこの世界のそこかしこに因果関係を見いだし、それを利用して生きている。たとえば、帰宅して部屋の蛍光灯をつけるためにスイッ

    UTokyo BiblioPlaza
    yanoz
    yanoz 2022/03/29
    書評、因果性
  • 『科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版』への提題|Web河出

    提題全文掲載 単行 - 自然科学 『科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版』への提題 松王政浩/谷村省吾 2021.05.28 2013年刊行の『科学を語るとはどういうことか』新版のため、須藤靖氏と伊勢田哲治氏に新たに対談していただくにあたり、松王政浩氏(科学哲学者)と谷村省吾氏(理論物理学者)に、提題をお願いしました。書籍には対談の体裁上、一部のみしか掲載できなかったため、全文を、こちらでお読みいただけるようにしています。これらの提題をもとに繰り広げられた議論については、ぜひ『科学を語るとはどういうことか 増補版』にてお楽しみください。 ■松王政浩氏からの提題 1(書籍p.311) 書が「科学」対「科学哲学」という構図でありながら、科学側の視点としては、概ね須藤さんの「物理学者」の視点でしか語られていない。このの副題は来「物理学者、哲学者にモノ申す」とすべ

    『科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版』への提題|Web河出
  • 自然主義のソフトランディングのために―地動説から監視社会まで― - 梶ピエールのブログ

    bigcomicbros.net ビッグコミックスピリッツに連載されている『チ。―地球の運動について―』は連載を楽しみにしているマンガの一つだ。15世紀の、科学革命以前のヨーロッパにおいて、まさに命がけで「真理」を追究しようとする名もなき知性たちに焦点を当てた作品だが、最近になって印象的に登場したと思ったらすぐに最期を迎えたピャスト伯をはじめ、敵役の天動説を信じている人々の描写も素晴らしい。 このマンガを読むとき、僕たちは、主人公たちが「なぜ命を懸けてまで地動説を追求しようとするのか?」という点に目を奪われがちだが、むしろ問うべきなのは「当時の人々はなぜ地動説をそこまで危険視していたのか?」ということではないかと思う。それには恐らく当時の神学と一体になっていた、「運命論」を含む目的論的自然観を理解することが不可欠になるだろう。天動説は「神の意志」を反映した目的論的な自然観から導かれたもので

    自然主義のソフトランディングのために―地動説から監視社会まで― - 梶ピエールのブログ
  • 物理学と因果・自然法則 - Togetter

    at_akada @at_akada .@ainsophyao そういう人結構いますね。ちょっと関心あるのですが、どういう文脈で飛び出した発言でしょう。>因果関係は物理には不要 2010-06-21 01:27:28 @mskota 物理学では因果関係は話題にならないと聞いたことがあります。すべては原子と分子で説明できるからプロセスとしての関係は不要、ということ?私も経緯を知りたいです。 RT @ at_akada .@ainsophyao>因果関係は物理には不要 2010-06-21 01:34:41

    物理学と因果・自然法則 - Togetter
  • The Phenomenology of Agency and Deterministic Agent Causation

  • 因果効果のメカニズムを検討する:媒介分析(Causal Mediation Analysis)入門①~既存の手法の問題点~ - Unboundedly

    お久しぶりです。無事に博士課程の進級試験(qualifying exam)を通過しましたので、ようやく長かった二年間のコースワーク期間が終わりました。まだ口頭試験がありますが、これからやっと研究に集中できるフェーズに入ります。同時に時間にも余裕ができてきたので、ブログ活動を再開します。 さて、今回は媒介分析("causal" mediation analysis)に関してまとめます。なぜ"causal"と強調しているのかは後ほどわかると思います。 これまでデータを用いた統計的因果推論について何個か記事を書いてきました。例えば、ある薬Aが病気Yに対して当に効果があるのかどうかをどのように統計的に検討するかという話でした。 1.因果推論入門・データから因果関係が言えなくなる主な原因について 2.反事実モデル(Counterfactual model)の考え方の導入と実際のケース(受動喫煙の健

    因果効果のメカニズムを検討する:媒介分析(Causal Mediation Analysis)入門①~既存の手法の問題点~ - Unboundedly
    yanoz
    yanoz 2018/07/08
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