タグ

関連タグで絞り込む (354)

タグの絞り込みを解除

政治に関するyanozのブックマーク (284)

  • 「書いたら、その社は終わりだから」 松本復興相「脅し」に屈しなかった地元テレビ

    岩手・宮城両県を訪れた松龍復興相が知事に「暴言」を吐いたことが、人の謝罪にまで発展した。発言の背景には、現状へのある不満があるというのだ。 発覚のきっかけは、地元の東北放送が松龍復興相の発言を「波紋を呼びそうです」と紹介したことだった。 東北放送がニュースで流したのがきっかけ 松氏は、2011年7月3日に就任後初めて岩手・宮城両県を訪れた。 東北放送のニュース番組によると、宮城県庁を訪れた松氏は、村井嘉浩知事が自分を応接室で待たせたことに腹を立てた。数分後に村井知事が笑顔で現れて握手を求めると、松氏は、「終わってから」と言って拒否。村井知事が水産特区を要望すると、県がコンセンサスを得ないと国は何もしないと突っぱね、応接室で待たせたことをこう非難したのだ。 「お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。いいか、長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ!」 村井

  • インタビュー 宇野邦一、フェリックス・ガタリに聞く - Chaosmosemedia

    アンティオディプス K.最初の質問は、どうやってを書いたかということです。私はレイモン・ルーセルの、「How I wrote some of my books」を考えているのですが..….。 G.レイモン・ルーセルへの言及は貴重なのかもしれませんね。というのも、基的にルーセルには、皆さんがよくご存知の人為的なプロセスを通じて求められた意味の生産の要因として、異質性という要素があるのです。そして、ジル・ドゥルーズと私の間でも、そのようなことが繰り広げられていたのかもしれません。つまり、私たちはあらゆる点で互いに異なっており、その違いに起因する一連の意味現象が確かに存在していると思うのです。それだけに、私たちは一定数の言葉や表現などを発明してきました。そして、片方の言葉を2年、3年と使っているうちに、もう片方の言葉がまったく同じ意味ではないことに気づくこともあります。それは、私たちを笑わ

    インタビュー 宇野邦一、フェリックス・ガタリに聞く - Chaosmosemedia
  • 坂口安吾 帝銀事件を論ず

    帝銀事件はとくに智能犯というほどのものではないようだ。 この犯人から特別つよく感じさせられるのはむしろ戦争の匂いである。私は、外地の戦場は知らないのだが、私の住む町が一望の焼け野となり、その二カ月ほど後に再び空襲を受けて、あるアパートの防空壕へ五〇キロの焼夷弾が落ちた。中に七人の屈強な壮年工がはいっていて爆死したが、爆死といっても、爆発力はないのだし、ただ衝撃で死んだだけで、焼けてもおらず、生きたままの服装で、ただ青ざめて目をとじている屍体であった。 翌日はうららかな初夏の陽がふりかがやいていたが、私が用があって、このアパートを通りかかると、アパートの隣はすでに焼け野なのだが、今しも二人の若者が七人の屍体をつみ重ねて、火をつけるところで、ちょうど七人目を運んできて、ドッコイショと放りだしたところであったが、放りだして、まだ真新しい死人の戦闘帽にふと気がつくと、それをチョイとつまみとって、火

  • G1シンクタンクが異常に面白い! | 一般社団法人 G1

    一般社団法人G1では、G1政策研究所、G1文化研究所、G1テクノロジー研究所、G1環境研究所下部組織の海洋環境研究会と、4つの分野でシンクタンクを運営しており、その分野の日の最先端の知見を、トップリーダーたちと追っています。基的に朝8時くらいから、グロービス東京校で開催するのですが、11月は研究会ラッシュでした。 (1)G1テクノロジー研究所会合開催報告(11月8日) 11月8日の朝、G1テクノロジー研究所の勉強会が開催されました。スピーカーは、東大の藤井副学長と松尾教授です。藤井副学長と松尾教授の研究の議論も大いに盛り上がりましたが、「誰が科学を殺したか」という議論が沸騰しました。東大40歳以下のテニュアを持った学者は、900人台から300人台へ激減しているといいます。日の科学技術を守るための対策をG1で早急に考える必要があります。そして松尾教授からは東大がいまやスタートアップの

    G1シンクタンクが異常に面白い! | 一般社団法人 G1
  • 「国葬」は露骨で危険な安倍崇拝の儀式だった

    菅元首相が友人代表として行ったスピーチは「エモい」と評判が良かったようだが(9月27日、東京の日武道館) Eugene Hoshiko/ REUTERS <「民主主義の危機を乗り越える」という岸田首相の掛け声とは裏腹に、「国家」という言葉ばかりが目立つ権威主義と安倍元首相の熱狂的ファンの集いとなったことには引き続き批判と検証が必要だ> 9月27日、安倍元首相の国葬が日武道館にて執り行われた。この国葬が来行われるべきではない行事であるのは、このコラムで繰り返し書き連ねてきた通りだ。そのうえで行われたこの国葬を、筆者は中継や夜のニュースで見てみたのだが、内容面でも極めて問題があるイベントであった。 「民主主義を守る」という建前はどこへ 安倍元首相の国葬を行う建前の一つは、安倍元首相が民主的な選挙の過程で凶弾に倒れたということにあった。この民主主義の危機を国葬によって乗り越えるべきだという

    「国葬」は露骨で危険な安倍崇拝の儀式だった
  • ネトウヨ大学生が政治学者になって『陰謀論』という本を書くまで - 政治・国際 - ニュース

    「この当に言いたかったのは、政治に関心を持つとロクなことがないってこと」(秦 正樹氏) 今年10月に中公新書から発売された『陰謀論』は、陰謀論が広がるメカニズムを解き明かしたとして高い評価を受けている。その著者の秦 正樹(はた・まさき)先生(京都府立大学公共政策学部准教授)は34歳。若き政治学者がこのテーマに取り組んだ理由に迫ると、秦先生のあまりにも意外な過去が明らかに......。 ■将来の夢は『WiLL』のライター――失礼ながら先生、お若いですよね。かなり重厚なテーマのなので、意外でした。 秦正樹(以下、秦) 学者には見えないとよく言われます。自分でも不思議ですよ。関西の大学に通っていた学生時代はバンドマンで、講義にもロクに出なかったんですから。もっとも、バンドサークルに入った理由も、「モテたい」という不純なものでしたが(笑)。もちろん政治にも全然関心はありませんでした。 ――

    ネトウヨ大学生が政治学者になって『陰謀論』という本を書くまで - 政治・国際 - ニュース
    yanoz
    yanoz 2024/03/03
    “■『陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム』(中公新書) 現代をむしばむ陰謀論について、政治学者の立場から実証的に分析を試みた一冊。
  • ロシアで増える密告……同僚でも他人でも - BBCニュース

    ソヴィエト連邦時代のロシアでは、隣近所の人や同僚や、赤の他人でさえ、当局に密告するのは普通のことだった。それが今では、ウクライナでの戦争に批判的な国民をロシア当局が厳しく取り締まる中で、誰かが気にわないとか、自分には政治的な主義主張があるのだなど、様々な理由から、他人を密告するロシア人が増えている。

    ロシアで増える密告……同僚でも他人でも - BBCニュース
  • 政教問題への「とほほ」なアプローチのすすめ〜島薗進論考「統一教会と現代日本の政教関係」を読む〜|ダッヂ丼平

    稿の目的は、日を代表する宗教学者である島薗進氏が「統一教会と現代日の政教関係——公共空間を脅かす政教のもたれ合いと宗教右派」という論文で展開した議論について、氏の個人史的な文脈を考慮にいれて検証することにある。 2024年1月に出版された『自壊する「日」の構造』というに収められたこの51頁の論文は、過去1年半にわたって島薗氏がおこなってきた言論活動のエッセンスが詰まったものとなっている。そこで、この論考の検討をはじめる前に、まず島薗氏の近年の活動について簡単に触れ、その中でこの論考がどのような位置を占めているのか整理しよう。 東京大学名誉教授である島薗氏は、新宗教やスピリチュアリティに関わる様々な研究を手がけ、宗教学の概説書や入門書を数多く世に送りだしてきた、日の宗教学を牽引する存在である。2022年7月8日に発生した安倍元首相暗殺事件の直後から、島薗氏はとても活発に言論活動を

    政教問題への「とほほ」なアプローチのすすめ〜島薗進論考「統一教会と現代日本の政教関係」を読む〜|ダッヂ丼平
  • 文化盗用"cultural appropriation"について|Sagishi

    こんばんは。Sagishiです。 今日はあまり気が進みませんが、文化盗用"cultural appropriation"について話していこうと思います。あまりにも軽率な意見をもつひとが多すぎるので、自分自身の考えをまとめるためにも書こうと考えました。 1 文化盗用とは 文化盗用"cultural appropriation"というのは、わたしの理解では、他国・他文化のnation(共同体)あるいはunity(団結)の核心的アイデンティティを無理解・無遠慮に侵害・毀損し、それらを装飾的に扱っていると見做せるもの、またそれに準ずる態度・言動を意味します。 よくdreadlocks(ドレッドヘア)について議論になります。その文化圏に属さないひとは、「dreadlocksは単なる髪型だ」「エジプト人も同じ髪型をしていた」などと簡単に言いますが、それは実際には違います。 この問題というのは、核心には

    文化盗用"cultural appropriation"について|Sagishi
  • 共感格差

    21世紀の格差は、他者からの共感の格差をめぐるものになるだろう。 この記事で言いたいこと (社会的)共感は政治的・社会的リソースである。 物理的資産がリソースであるのと同様だ。 共感はアイデンティティごとに分配される(女性黒人LGBT,労働者階級,白人子供etc)。 共感は物理的資産と同じく分配に差がある。 共感の分配は主にマスメディアによってなされる。 トランプ大統領が当選する以前、労働者階級に関するメディアのツイートは60件、同性愛 LGBTに関するツイートは、9664件であった。 ツイートの比率は、労働者階級 60 対 LGBT 9664 で 161倍だ。 ツイートの差を共感の差だとみなせば、労働者階級とLGBTで大きな格差がある。 共感の格差を放置すれば、そこはポピュリストにつけこまれる。 もしあなたがポピュリストになりたければ、次のターゲットを狙うと良い。 ある程度人口ボリューム

    共感格差
  • なぜ東京地検特捜部は「政治家」にメスを入れ始めたのか 元検事は「安倍氏の辞任と無関係とは言えない」 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)

    「裏金づくり」の疑惑がある自民党「清和政策研究会(安倍派)」の政治資金パーティー(2020年) パーティー券問題の捜査は「まだ始まったばかり」 実際、政権の意向が捜査に影響を及ぼすことはあるのだろうか。 東京地検特捜部副部長を務めた弁護士の若狭勝氏は、「東京地検特捜部に所属する検察官が政治の“圧力”を感じることはまずありません」と前置きしたうえで、こう話す。 「一方で、安倍さんが首相だったときは現職の与党議員に対する捜査や立件は、かなりのハードルとなって立ちはだかっていたでしょう。ただこれは特捜部という現場レベルの問題ではなく、もっと上、検察上層部の話です。そして安倍さんが首相を辞任してからの推移をみると、特捜部が相次いで現職の国会議員を立件していることは、(安倍氏の辞任と)無関係とは言えないと思います」 04年に起きた日歯連事件で、若狭氏は特捜部の主任検事として捜査を行った。この事件では

    なぜ東京地検特捜部は「政治家」にメスを入れ始めたのか 元検事は「安倍氏の辞任と無関係とは言えない」 | AERA dot. (アエラドット) | AERA dot. (アエラドット)
  • 【トランス論争を解説】世界で何が起きている?トランスフォビアの意味、 『ハリポタ』作者の主張、専門家の見解、政治家の思わく - フロントロウ | グローカルなメディア

    「性別」に関する根的な考え方の違い 近年のトランスジェンダーの人々を取り巻く騒動を考えるには、まずは、ジェンダー・クリティカル派とトランス・インクルーシブ派の根的な考えの違いを理解する必要がある。 生物学的な性別(sex)は変えられない。これは双方に共通している認識。意見が大きく分かれるのはこの先だ。 トランス・インクルーシブ派の考え トランス・インクルーシブ派は、生物学的な性別(sex)と社会的な性別(ジェンダー)は異なるものであり、生物学的な性別は変えられないがジェンダーはそれぞれが自認するものであると考えている。つまり、生物学的には男性でも性自認が女性の場合は女性、生物学的には女性でも性自認が男性の場合は男性ということになる。この考えは「トランス・インクルーシブ」のほか、「ジェンダー・アファーミング」や「ジェンダー・ポジティブ」といった表現で呼ばれている。 ジェンダー・クリティカ

    【トランス論争を解説】世界で何が起きている?トランスフォビアの意味、 『ハリポタ』作者の主張、専門家の見解、政治家の思わく - フロントロウ | グローカルなメディア
  • イーロン・マスクの介入で共和党大統領候補選びの面白さ倍増 「リバタリアン新右翼」はトランプの岩盤を打ち崩せるか | JBpress (ジェイビープレス)

    黒幕リバタリアン・マスクに警戒せよ 英紙「フィナンシャル・タイムズ(FT)」のコラムニスト、エドワード・ルイス氏は、「デサンティス氏の歪曲されたリバタリアン(自由意志論者)を警戒せよ」と警鐘を鳴らしている。 「億万長者のイニシアティブは政治的自由、市民的自由に対する選択的なアプローチを妨げる可能性があるからだ」 (Beware Elon Musk’s warped libertarianism | Financial Times) 政治学者、フランシス・フクヤマ氏は、同記事に同調して、こうツイッターに投稿した。 「いい記事だ。(デサンティス擁立の)イーロン・マスクの捻じ曲げられたリバテアリアニズムを注意せよ」 選挙なら勝つデサンティス デサンティス氏は、立候補に先立つ5月18日、政治資金提供者だけとの電話対談で「選挙はバイデン氏と私との一騎打ちになる。そうして私が勝つ」と断言した。 大

    イーロン・マスクの介入で共和党大統領候補選びの面白さ倍増 「リバタリアン新右翼」はトランプの岩盤を打ち崩せるか | JBpress (ジェイビープレス)
  • tobotobo 「アート」は解放と抵抗の土壌となりうるか

    「アート」は解放と抵抗の土壌となりうるかドクメンタ15の反ユダヤ主義問題から「インクルージョン」を考える三上真理子 ベルリンのヴァイセンゼー美大の移民背景を持つ学生が美術教育での人種差別に声を上げるべく創設したコレクティブ foundationClass による「THIS IS MY VOICE LISTEN」がリズミカルに鮮やかに力強く響く。Installation view foundationClass collective at Hafenstraße 76, photo: Mariko Mikamiドイツ西部の地方都市カッセルで5年に1度、100日間に渡り開催される世界最大級の現代美術フェスティバルとして名高いドクメンタ(documenta)(1)。2022年に実施されたドクメンタ15では、1955年から実施されてきた同芸術祭史上初めて、アジアからコレクティブである「ルアンルパ」

    tobotobo 「アート」は解放と抵抗の土壌となりうるか
  • タリン・パディの反ユダヤ主義疑惑を払拭する

    チェン・ウェイモン|インター・アジア木版画グループのメンバー 杉田敦訳 これは、“Inter-Asia Aoodcut Mapping series IV”の『異識的藝術』と題された冊子に掲載された論考(英文)の日語訳である。 * インドネシアの芸術家集団タリン・パディによる作品『人民の正義』は、documenta 15において、「反ユダヤ主義」であると告発された。作品は当初、黒い布で覆われていたが、後にカッセル当局の発表を受けて展示から撤去された。同市のクリスチャン・ゲゼル市長は、『人民の正義』が市と展示に「重大な損害」を与えていると批判した。ドイツ文化メディア大臣クラウディア・ロートは、この作品を選定した意志決定プロセスの調査を約束した。documenta 15に対する反ユダヤ主義という批判は、最終的に、2022年7月16日の、ディレクターのザビーネ・ショーマンの辞任に至った。 『

    タリン・パディの反ユダヤ主義疑惑を払拭する
  • 二松学舎大学『學』vol.65 特集:ロシア・ウクライナ問題から考える—世界の中にいる私 国境とアイデンティティ

    ロシアによるウクライナ侵攻から1年以上がたちました。終わりの見えない戦いは、日にも無関係ではありません。二松学舎大学では、国際政治経済学部において国際関係や歴史を学びますが、これからの時代は学部を問わず、だれにとっても重要なテーマになりそうです。そこで、学国際政治経済学部の合六強先生と、ヨーロッパの国際政治が専門の東野篤子先生、ロシアの軍事情勢に詳しい小泉悠先生に、「国際関係を学ぶ意義」について語り合っていただきました。 「疑問」や「観察」から 国際関係を学ぶ道へ ―先生方が国際政治や国際関係論を学ぼうと思われたきっかけから教えてください。 合六 2001年、高校2年生の夏にアメリカにホームステイしていたんです。帰国した直後に同時多発テロ事件が起きて、訪問した場所が攻撃を受けた衝撃と、「何でこんなことになっているの?」と疑問を抱きました。それが、国際政治に関心を持ったきっかけです。 そ

    二松学舎大学『學』vol.65 特集:ロシア・ウクライナ問題から考える—世界の中にいる私 国境とアイデンティティ
  • 言語と時間の政治学:王寺賢太『消え去る立法者』を読む / 淵田仁

    大著である。論は王寺賢太『消え去る立法者』(名古屋大学、2023年)の内容を簡便に紹介し、その学術的意義を見定めようとする書評を目指していないことをあらかじめ断っておきたい。というのも、すでにいくつかの書評が書かれており、書の全体像を理解するにはそれらを読むのが有益である。ゆえに、論は各章それぞれに対しコメントすることによって実直に『消え去る立法者』を紹介することでは満足せず、書が実践しているような泥臭い手つきで『消え去る立法者』が提示した問題圏のいくつかに介入しようとするものである。 「消え去る立法者」という魅惑的な表現から、読む以前に我々はこの書物のなかに〈現代思想〉的な気を衒った議論——もちろん書は現代思想・現代哲学の議論を多分に前提としているのだが——を想起しがちである。かつ、「立法者」という概念を中心に18世紀の思想家たちの言説が引用されながら書が編まれていると読者は

  • 統一協会の被害をなくすには日韓の歴史の清算も必要 『これだけは知っておきたい 統一教会問題』 - 元ちゃんの驢鳴犬吠

    安倍晋三殺害事件以後、霊感商法や政治との癒着、性に関する特異な教義、2世問題などの様々な面から分析がされてきたが、書もその1冊。大きく言って、統一協会成立・勢力拡張の背景にある日韓ならびに米韓関係や冷戦下の事情という国際現代史的な分析(1・2・4・5章)と、個別の問題の分析(「宗教弾圧」を論じる3章、ジェンダー問題を論ずる6章、法的問題を抉る7章、2世問題の「社会の側の問題」を指摘する8章)に分けられる。 ともかく、第1章「統一教会の源流を探る―植民地朝鮮のキリスト教と統一教会」(佐々充昭)と第2章「近代日韓のこじれた歴史と統一教会問題」(川瀬貴也)をお読みいただきたい。第1章はいわば統一協会の成立前史であり、1930年代朝鮮のキリスト教系神霊派教団がどのような教義・活動をしていたか―スウェーデンボルクの影響が大きい様子―その中で文鮮明が正統的キリスト教からこのような異端に歩みを進めた流

  • 「神社のお祭りはいつまで町内会に運営を押し付けられるか」 - 紙屋研究所

    「季刊 宗教問題」の2023年秋季号に、拙文「神社のお祭りはいつまで町内会に運営を押し付けられるか」を掲載していただいた。 宗教問題43:崩れゆく「伝統」と「共同体」 合同会社宗教問題 Amazon 同号には山下祐介、木下斉、古川琢也、平沢勝栄などがインタビューもしくは執筆をしている。 ぼくは以前以下のような記事をブログで書いた。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その質問・意見は、町内にある神社の行事を、季節の折々に、町内会として子どもたちなどを集めてやっているのだが、それはもう負担が限界に来ている、地域の大事な行事であり地域文化だが、それもリストラすべきだと思うのか、というものでした。 上記のブログ記事の場合は、“宗教団体=神社側が担い手である信者(氏子)を増やす努力をするのが道”との主張を展開した。 今回「季刊 宗教問題」の原稿ではこのアプローチを取らずに

    「神社のお祭りはいつまで町内会に運営を押し付けられるか」 - 紙屋研究所
  • 『消え去る立法者』合評会(9月9日・慶応義塾大学三田キャンパス)を終えて(続々) - shinichiroinaba's blog

    繰り返しになるが、社会契約論の図式は、神の立法とはことなり人々の合意へと国家の存在理由をおおいに「民主化」しているように見えるが、「あらかじめ先取りされた、予定された結果としての目的が原因となる」という目的論的図式は共有している。モンテスキューもルソーも、近代社会契約論が、自然状態という原因から現在の国家、法秩序という結果が生じるそのメカニズムをこのような目的論的図式にはめ込んだことを、想定された原因の中にあらかじめ結果を読み込む回顧的錯覚として批判し、それに換えて、歴史の中にこうした目的論的図式に収まらない、人間の力も思惑も超えた客観的な因果連関の力を見出す。しかしそれだけでは、そのような客観的な因果連関、言い換えるならば自然法則の力と、人間の自由意志とそれによる自発的行為の力の関係がよくわからなくなる。両者の関係をそれほど突き詰めず、前者と両立する範囲での後者、という形で立法、統治を位

    『消え去る立法者』合評会(9月9日・慶応義塾大学三田キャンパス)を終えて(続々) - shinichiroinaba's blog