何を変えれば、これまでとは違った一歩を踏み出すことができるのだろうか。仕事、趣味、人間関係? 何から手をつけていいか分からないなら、「言葉」を変えてみるのはどうだろう。30年を超える年月、出版界という言葉の海の中を泳ぎ続けてきた『 「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 』の共著者・藤吉豊氏と、小学生から80代まで、相談者2000人待ちという大愚元勝和尚による対談。前編は、お釈迦様が編み出した「伝え方の型」について。お坊さんと「言葉の力」を考えます。 大事なのは「内面」や「心」。けれども入り口は「型」にある 藤吉豊(以下、藤吉):大愚住職とお会いしてから、もう6年以上になりますね。大愚住職の本、『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)の編集に関わらせていただいたのがきっかけでした。 大愚元勝和尚(以下、大愚和尚):取材時間は確か、100時間を超えましたよね。1冊の本