日本語はいつごろ、どこから来たのでしょうか? 日本列島に入ってきた言語は、 どのような変遷をたどったのでしょうか? また、それらはどのようにして分かるのでしょうか? 日本語の歴史を研究しているトマ・ペラールさんと 五十嵐陽介さんに聞きました。 日本語と琉球諸語は同じ起源を持つ お二人は、なぜ日本語の歴史の研究を始められたのですか。 ペラール:もともと日本の伝統文化に興味があって、人類学や民俗学をやろうと思っていました。途中で、言語の研究の面白さに気付いたのです。そして、日本語がどのように変化してきたのか、今の日本のことばがどのように成立したかについて研究を始めました。すると、日本語の歴史を研究するには琉球諸語のデータが絶対に必要だと分かり、琉球諸語の研究を始めたのです。五十嵐さんと初めて会ったのは、フィールドワークで訪れた宮古島でしたね。五十嵐さんは、まだ日本語の歴史については手を付けてい
以前「朗読での間(ま)と緩急でこれだけ変わる」という記事で、一部分を少しかえるだけで、印象が変わる、ということを書きました。 今日は、「語尾」を変えるだけで、これだけ変わる、ことを詳しく紹介します。 語尾に関しては、今までにも 「朗読が暗く聞こえる要因」 「朗読のセリフで喜怒哀楽を表現するコツ」でも語尾の読み方で印象が変わることを紹介しています。 また語尾のくせについても 「朗読の助詞上げのくせを直すコツ」でふれています。 このように「語尾」の扱いは案外難しいのです。 私がナレーションをするときに、いつも難しく感じるのが語尾の扱いです。 実は語尾の扱いひとつで、全体の印象が全く変わるのです。 ということは、語尾の扱いで全体の印象を変えることができるのです。 これはナレーションだけではなく、朗読でも、日常生活でも同じです。 かなり細かい話になっていきますが、チャレンジしてみてください。 なお
はじめに 読書案内 庵功雄 (2003)『『象は鼻が長い』入門』 益岡隆志 (2003)『三上文法から寺村文法へ』 金水敏 (1997)「4 国文法」『岩波講座 言語の科学 5 文法』 そのほか 寺村秀夫はどのように三上章の後継者か 「主語」の議論にフォーカスし過ぎるのは三上文法の過小評価では 「主語」に関する辞書の記述 日本語文法事典 日本語学大辞典 中間まとめ:三上の扱い おまけ1:「は」とか「主題」とか 「は」と主題の話なら山田孝雄も 「主題」を表す手段は様々な言語に様々な形である この辺りの読書案内 おまけ2:三上文法に関連するあれこれへの私見 主語廃止論と学校文法 ピリオド超え 三上の「土着文法」は日本語特殊論の対極にある 生成文法は主語を絶対視しているか 「「は」は主題」で本当に分かりやすいか おわりに 書いてみて 研究者・専門家のみなさま 引用文献(三上の著書を除く) 長いで
y A B A B A B A B ([1]) A B y A case 1 case 2 case 3 B A B Vol.27,No.5 A B H.N K A B A 1 A [2] 20 |30 18 B A ( ) A B A B A punctuation punctuation 16 17 B A 1886 punctua- tion B A B A 39 (1906) B A 21 (1946) B A 19 B A 1) 2) (1946) A 2 : T ; T T T \ " T T ( ) { T T 21 ( \T" ) B A B A B A B A B A B A B A punctuation orthography B A B A 3 (1946) B A B A B A A B A B A 3 0 2 1 + 3 0 2 1 + 3 0 2 1 + 3
国語科の中であまり人気のある分野じゃないのですけどね……文法。 今日、タイムラインのどっかで関連性理論という語を見かけた気がするし、微妙に変な感じがしたので、以下に参考文献挙げておきます。— ロカルノ (@s_locarno) 2019年1月5日 文法ネタをたまには書きます。 まあ……自分がすっかり日本語学や文法方面の勉強をサボって疎くなっていることを再確認しただけになっていますが……。 語用論関係 この前にツイートしたのでまとめとして、ここに挙げておきましょう。 語用論を勉強する定番と言えば 語用論への招待 作者: 今井邦彦 出版社/メーカー: 大修館書店 発売日: 2001/02/01 メディア: 単行本 クリック: 22回 この商品を含むブログ (8件) を見る これが網羅的にあらゆる分野を説明しているので、これを読むのが一番、話が早い。ド定番と言ってよいかと。 最近出た本は、日本語
テストやレポートに追い詰められた学生がついったーなどに呪いを吐き捨て(例:言語学滅びろ)、言霊がメカニズムとして存在していなくてほんとによかったなあと思う時期がまたやってまいりましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか。 はじめに さて、雑感なのでタイトルも適当で内容はメモ書き程度です。そのうち丁寧な批判も書くかもしれませんが、ほんとはこういうのはもっとこう類型論とか複数の言語を研究対象にしてる専門家が書いてくれた方がいいと思うんですよね。どなたか。 今回話題になってたのは下記の記事で、 news.infoseek.co.jp あーまたこの話かと思って見てたらついったーでも意外と肯定的に出回ってるようです。 以下言語に関することを少しだけ書きますが、今回の記事についているmachida77さんのコメントも参考にしてください。 かなり以前に否定された角田忠信の左右脳の話がいまだにこうして日本人
はじめに 今回の記事の直接のきっかけは下記のまとめへの反応を見たことですが,この話題は定期的に上がってきているような気がしますので,簡単に書いておきます。 togetter.com 基本 この手の話題に対する反応の中に「役割語」というキーワードがだんだん増えてきて日本語研究に携わるものとしては嬉しく思います。 ただ,役割語に関する基本文献はなんといっても下記の金水敏 (2003)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』ですが,一般的にはこちらに目を通した方はまだそれほど多くないのかなという印象があります。 ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語) 作者: 金水敏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/01/28メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 97回この商品を含むブログ (59件) を見る ちょうど良いので,まず「役割語」の定義を本書から引用しておきましょう。
はじめに 今年のはじめごろに,いただいた本は紹介してみようかとついったーでつぶやいた気がするのですが,まったくやらないまま年末になってしまいました。 さいきん研究室の蔵書を調べなきゃいけない機会がありましたので,それを機に昨年から今年にかけていただいた専門書・教科書を列挙しておきたいと思います。 たいへんなので解説はしませんが,さいきんいろいろな本が出ていますので,宣伝というか情報共有の一貫になればいいなと。ちょっとしたコメントは付けました。 ちなみに,いわゆる「著者献本」以外のもの(出版社からの教科書としての推薦とか)も含んでいますし,家に持ち帰ったもので見落としがあるかもしれません。申し訳ありません(あとでこっそり追加するかも…)。 教科書等 ワークブック 日本語の歴史 作者: 岡?友子,森勇太出版社/メーカー: くろしお出版発売日: 2016/10/14メディア: 単行本(ソフトカバ
新学期も近づき、国語辞書を買おうと書店へ足を運んだり、ネット書店で売れ筋の辞書をチェックしたりするも、種類が多くて何がなんだかわからないという迷える子羊たちが出没する季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 あなたもそんな迷える子羊の一人でしょうか。それはちょうどいいところにいらっしゃいましたね。私もかつては迷える子羊でした。迷いに迷った挙句、新刊書店で手に入る国語辞書はとりあえず全部買うという力技で迷いから解き放たれたこの私が、それぞれの辞書の特徴をざっくりまとめてみました。辞書選びのヒントとしてご活用いただければ幸いです。 この記事では、おおよそ高校生から一般に向けて編集された小型(7万語前後を収録した辞書)のもので、新刊書店で手に入るもののみ扱います(復刻版を除く)。初版の刊行年の古い順に紹介しています。 各論に入る前に、辞書を選ぶ上で念頭に置いていただきたい4つの事実を述べて
前回:言語学の入門書その1:黒田龍之助『はじめての言語学』 - 思索の海 はじめての言語学 (講談社現代新書) 作者: 黒田龍之助出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/02/08メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 前回の内容は完全に忘れてましたよ。まさか第二弾があるとは自分でも驚きです。 きっかけ:日本語教員養成講座での授業 今年度、インターカルト日本語学校・日本語教員養成講座というところで、「言語学概論」の授業を担当する機会がありました。 これまでも非常勤で教養の「言語学」や「言語学概論」といった授業を担当したことはありましたし、日本語学系の授業でも必ず最初は言語学・言語研究での位置付けの話から始めます。また、日本語教員を目指している受講生が多いクラスで日本語学系の授業を担当したこともありましたので、全く新しい経験というわけではなか
William Strunk, "The Elements of Style" (Japanese Translation) William Strunk, Jr., "The Elements of Style"は、ライティングの古典的テキストとして知られています。英語の文章が対象ではありますが、日本語のライティングにおいても参考になる部分があります。例えば「III 基本的な文章構成の原則」では、実用の文章や論文を書く際に役に立つパラグラフライティングの基本が解説されています。基礎の基礎しか書かれていないし、もういい加減古くなったという声もありますが、まだ有用な場面もあるでしょう。 同書籍は改訂されて現在第4版(2000)まで版が進んでいますが、第1版(1918)はパブリックドメインに置かれています。第3版は日本語訳(William Strunk Jr., E.B.White 著, 荒竹
BOOK-READ読んだ本読んだBOOK-READ読んだ本読んだBOOK-READ 読んだ本(主に新書や文庫などの一般書、例外あり)の個人的な感想を書いています まずは、「あとがき」にまとめられている「本書の内容」をご紹介しよう。 「柱は二つ。ひとつは国語審議会の歴史を簡単に追うこと。(中略)要点をおさえつつ、現在派と歴史派の対峙から一体化、さらには倫理化を、「時流のあと追い」をキーワードにしてえがいた。(中略)二つ目の柱は、国語審議会答申やそれに関わった人物の主張から言語観、とりわけ国語観・敬語観の変遷みることである。戦前からつづく国の言語政策機関の言語認識とは、最も「正統」とされる言語観であり、社会のありかたに親和的なものである。論者が真剣であるほどに、空回り感が強い。 こうしたことに違和感をもってもらうことが本書の最終的な目標である。しかし、その違和感にどう対処すればよい
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