◇トンネル走行中に強震 懐中電灯1本で脱出決意 岩手県釜石市と大船渡市にまたがる三陸鉄道南リアス線の鍬台(くわだい)トンネル(全長3906メートル)内を走行中、東日本大震災が発生して緊急停止した1車両が6月24日、3カ月半ぶりにトンネルの外へ出た。運転したのは震災発生時もこの日も、三陸鉄道運行部の休石(やすみいし)実さん(40)。震災時は余震が続く中で乗客2人を誘導、避難先へ送り届けた。「素直に怖かった。いろんな運が重なったおかげで助かりました」 トンネルは唐丹(とうに)(釜石市)−吉浜(大船渡市)駅間にあり、休石さんは唐丹に向かって走行中、強烈な揺れを感じた。運転司令室から停止するよう指示があり緊急停止。その後5分もしないうちに無線は途絶えた。 乗客2人と2時間ほど車内にとどまっていたが強い余震が続いた。「崩落が起きればトンネルの出口がふさがれる」。休石さんは脱出を決意した。 車両が停止
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