クレプトマニア 依存症 うつ病 統合失調症 アディクション・依存症 (アルコール、薬物、ギャンブル、性依存、リストカット、暴力、恋愛等) ひきこもり 児童・思春期 認知症
以前取材した性暴力関連のイベントで、登壇者が「痴漢防止のためのポスターは『痴漢は病気です。犯罪者になる前に病院へ行こう』という内容ではどうか」と提案したことがあった。アルコール依存症やギャンブル依存症と同じように、「痴漢するスリルがやめられない」人が実際に存在する。性犯罪の加害者治療にあたる精神科医から「『痴漢は犯罪です』というポスターを見ても、痴漢加害者は『自分は優しく触っているから痴漢じゃない』と思い込んでいる」と聞いたことが、この提案の背景にあった。(詳細はこちらの記事) 痴漢は依存症であり、病気。だから再犯防止ための治療が必要であると言われる。一方で、性被害の現場を知る人からは「病気と見なされれば免罪されてしまうことになるのでは。それが怖い」という声もある。 今年8月に刊行された『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)は、痴漢や強姦など性犯罪の加害者臨床に携わってきた精神保健福祉
「痴漢」で検索すると、加害者のための法的サポートを提案する弁護士事務所のサイトがいくつもヒットする。 一方で、被害者のための法的支援については、あまり知られていない。痴漢の被害に遭って相手を捕まえた場合、相手側の弁護士から示談交渉をされ、疲れ果ててしまうこともある。 再犯・示談を繰り返す加害者も中にはいる。そういった常習者がネット上で情報交換するなど、「示談慣れ」している一方で被害者はそうではない。 「痴漢など性犯罪被害者の方へのサポート」を打ち出す、岸本学弁護士に実態を聞いた。 ・被害者は「示談金相場」なんて知らないーー弁護士による被害者のサポートはあまり知られていません。被害者が弁護士をつけず、加害者側の弁護士と話し合うというのは、なかなか酷なことだと思っています。 岸本学弁護士(以下、岸本):やはり示談金を低く抑え込まれたり、ということはありますね。普通の人は示談金の相場なんて知りま
「声」は多くのことを教えてくれる。 その人が信頼できる人間か、それとも嘘をついているか。 心から楽しんでいるか、あるいは不安を感じているか。 どんなに表面を取り繕ったとしても、「声」だけはごまかすことができない。 長くラジオの仕事に携わっているとそのことが経験的にわかる。 「声」にはその人の本当の姿が現れるのだ。 1988年8月から翌年の6月にかけて、埼玉と東京で相次いで幼い女の子が誘拐され、殺害される事件が起きた。犯人は「今田勇子」を名乗り、「犯行声明」や「告白文」を遺族やメディアに送りつけ、事件は劇場型犯罪の様相を帯びた。また被害女児の遺体を切断し遺棄するという残虐な手口は世間を震撼させた。 だが逮捕された犯人は、一見残忍そうには見えない色白で小太りの男だった。男の名は宮崎勤(当時26歳)。昭和から平成へと時代が変わるタイミングで日本中を恐怖に陥れた凶悪犯は、なんとも冴えない風貌の男だ
News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 今年に入り、痴漢の犯行を疑われた男性が駅ホームから逃走するという事件が立て続けに起こり話題なった。メディアでは痴漢冤罪防止についての議論のみが活発になったきらいがあるが、日々起こり続けている痴漢という性犯罪事件をいかに防止するかという議論がおざなりになっている観は否めない。そこで8月に日本初の痴漢の実態を明らかにした専門書『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)を上梓した斉藤章佳氏に、男性が性犯罪である痴漢に手を染めるきっかけや防止策についてお話を伺った。(取材・文/ライター 岡本実希) 法務省が発行した「犯罪白書」(平成27年度)によれば、平成26年に発生した痴漢の検挙件数は34
電車内で痴漢行為を目撃したら、あなたはどうするだろう? 女性を助け加害男性を駅員に突き出す人、見て見ぬふりを決め込む人。中には、被害女性を見て「あんなに短いスカートを履いているんだから、自業自得だ」とまゆをひそめる人もいるかもしれない。しかし、こう考える人もいるのだという。 「自分も、痴漢をやってみよう」 精神保健福祉士で社会福祉士の斉藤章佳氏は、痴漢の実態を日本で最もよく知るひとりだ。彼が勤める東京・榎本クリニックでは、10年前から性犯罪加害者が社会で更生するためのプログラムを日本で初めて実践している。これまで多くの性犯罪者の治療に携わってきたが、その約半数を痴漢が占めている。 痴漢は未然に防ぐことが難しい 「その目的は、まず第一に再犯防止(リスクマネジメント)です。痴漢にかぎらず性犯罪は、家族など身近な人でも“彼は痴漢をしているのでは”と気づくことは滅多になく、未然に防ぐことが難しいの
タイトルだけを見れば、自分には理解できない種類の人たちが、目を覆いたくなるような行為ばかり繰り広げる内容と思われるかもしれない。だがその予想は、大きく裏切られることになるだろう。最初はよくある感情の行き違い程度なのだが、それが引き寄せられるようにいくつも重なり合い、気付けば取り返しのつかないことになっているーーそんな印象だ。 本書『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』で紹介される3つの事件は、実子への虐待、殺人、死体遺棄などで世間を賑わせたものばかりである。厚木市幼児餓死白骨化事件、下田市嬰児連続殺害事件、そして足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件。本書はこれらの事件の詳細を、丁寧に追いかけたルポルタージュである。 ネグレクト、DV、嬰児殺し。この手の事件が起これば、その親たちは「鬼畜」と呼ばれ、その非道な行為は瞬く間に広まっていく。だが、犯人たちは、いずれも法廷でこう述べた。「愛していたけど
「ムリ・ムラ・極端」を避ける地域の防犯対策として報道でも頻繁に取り上げられるのが、住民による防犯パトロールだ。 2000年代、大阪の池田小事件や広島や奈良での女児殺害事件などが続き、パトロール強化が相次いだ。一見、防犯対策として好ましく見えるが、島田さんにはここにも課題を指摘する。 「住民が無理をして」「やる場所とやらない場所にムラがある」「防犯活動に取り組む時期とそうでない時期の差が激しい」 そういった活動は「ムリ・ムラ・極端」と呼ばれ、長続きしないという。しかも、パトロール強化が、かえって「この地域は危ない」という不安を高める要因にもなる。 何が課題で何が効果的かを見極める「ムリ・ムラ・極端」を避けて、息の長い対策を取るためには、何が課題で何が対策として効果的かを見極める必要がある。 島田さんは「人はめったに起きないものを過大評価する傾向がある」と指摘する。 殺人のような凶悪犯罪は滅多
性障害専門医療センター・福井裕輝医師インタビュー(前編) 性犯罪者の9割は「やめたい」と思っている 精神科医が語る、加害者への治療が必要な理由 「『なかったこと』にされる性暴力 被害者支援団体の代表に聞く、レイプをめぐる社会の問題点」、「レイプは“いたずら”じゃない―自らの被害を映画にした女性監督が語る、罪の意識を持たない性犯罪者」など、ウートピではこれまで性犯罪被害者の目線から性犯罪の問題を考えてきた。レイプや強制わいせつなどの性犯罪は言うまでもなく被害者へのケアが必要だ。一方で、指摘されつつあるのが加害者へのカウンセリングや治療の必要性。性犯罪加害者には一定の常習性があると考えられ(※)、治療を行うことは犯罪の再発防止につながる。 被害者・加害者両方と接する中で加害者治療の必要に気付き、性障害専門医療センターを設立するなど活動を続けてきた福井裕輝医師に、加害者治療の必要性と、その内容・
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 寝屋川の中学生殺人事件の容疑者逮捕を受けて、月曜以降、デタラメなコメントがテレビからあふれ出すと思うので、先制攻撃をしておきます。 さっそく、金曜夜の報道ステーションでやらかしてました。コメンテーターの藻谷さんは、かなりまともな人です。殺人事件の件数はずっと減少していて、いまはもっとも少ない時代だという事実をきちんと指摘してたところまでは、よし。 ただ、そのあと続けて、地域の絆が薄れているのではないか、犯罪を防ぐために、われわれはもっと地域の絆を大切にすべきだ、みたいなことをいうんです。 決定的に矛盾したことをいってるのに、ご自分で気づいてないのですね。むかしに比べて地域の絆が弱くなった。と同時に、犯罪はむかしより減っている。だとしたら、絆が弱まるほど犯罪は減るという結論になってしまいます。 報道関係者のみなさん、立ち読みでもけっこうです。私の『「
観ていたワイドショーのなかで、『絶歌』の発売について、街の人の声をきいていたのです。 そのなかで、「罪もつぐなっていないのに、こんなふうに本を出すなんて……」と答えていた人がいました。 そうだよね……と思いつつも、僕はふと考えたのです。 いったいどういう状況になれば、「少年A」は「罪をつぐなった」ことになるのだろう?と。 いまの世の中の慣習としては、罪に対して、刑務所で服役したり、罰金を払ったりすれば「罪をつぐなった」ということになっています。 その後は、基本的に、外部から何かを強要されることはない。 もっとも、「少年A」は、犯罪をおかした年齢が低かったので、当時の少年法にもとづいて裁かれ、刑務所で服役してはいないのですけど。 現実には、それとは別に「刑務所帰り」に対する偏見のような「社会的制裁」もあります。 「人を殺したことがあっても、刑務所で服役して帰ってくれば、『罪をつぐなった』から
昨日、記事*1で紹介した元少年Aの本を入手して、怒りの記事*2をあげている人がいる。 「少年A 神戸連続児童殺傷事件加害者の手記「絶歌」のあとがきに怒りに震えた」http://quadstormferret.blog.fc2.com/blog-entry-224.html この記事を書いた人は加害者を許せないとし、「何をしても許すつもりなどありません」「本当の裁きがあなたにくだされることを願って止みません」などの扇情的な表現を繰り返している。本文を読まずにあとがきを判断することはできないので、私からはこの評が妥当かどうかはわからないが、少なくとも書いた人が加害者に憎しみを抱いていることは伝わった。これは、記事を書いた人が特別抱く感情ではない。昨日の記事でも、「金銭目的である」「読むべきではない」と加害者を断罪するブックマークコメントがいくつもついている。 私がわからないのは、「なぜ、あなた
1997年に起きた「神戸連続児童殺傷事件」で犯人とされた当時14歳だった男性が最近メモワール(手記)を書き、それがこのたび堂々と商業出版著書として刊行されるというニュースにびっくり、アメリカだったらどういうことになるか、ってなことをちゃちゃっとツイったら、予想以上に反響が大きく、Togetterでもまとめられていたのですが、私が法律の専門知識に欠ける上、認識がまちがっていた部分もあったので、ちゃんと整理してみました。 最初に断っておいた方がいいかと思うのは、個人的に私はアメリカの憲法修正第1条に謳われている「表現の自由」をとことん尊重するリベラルな考えを持つ人間で、日本の法律においても同じ民主主義国家として、同じように保証されて然るべきと考えています。でもだからといって、誰のどんな発言も等しく守られていいわけではなく、ヘイトスピーチや、権力者によるハラスメントに価する言動は罰せられるべき例
曹洞宗人権啓発相談員協議会が去る1月21日から22日にかけて曹洞宗檀信徒会館を会場に開催された。ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」の副事務局長を務める浦本誉至史氏よりご講演いただいた。今号はこの協議会において行われた講演の概要をお伝えする。 浦本氏は、「連続大量差別はがき事件」の被害者であり、代表告訴人である。冒頭、「無知」と「希薄な人間関係」という二つのキーワードを示されたことについて、こう説明する。 「今、日本は少子化で、子どもの数が減っています。私が子どものころは同級生が何十人もいて、子どものころから、その子ども社会で生活していました。人間関係は、子ども同士の付き合いの中で、自分で知るものだったと思うのです。そうした関わりは対面で行われるのが常でしたが、それが大きく変化しています。 今の時代は子どもの数が減っていますから、濃厚な人間関係の中で学ぶ
石戸諭 @satoruishido 毎度のことながら、少年犯罪紋切り型発言が散見される。何かを発言したい人のために、これだけは読もうリストを作ってみました。せっかく関心が高まっているのと、前々から取材してそこそこ土地勘もある分野なので以下、連ツイ(続) 2015-03-02 19:15:57 石戸諭 @satoruishido 1)まず公的統計は押さえたい→hakusyo1.moj.go.jp/jp/57/image/im… 統計の読み解き方、分析としてよくまとまっているのは浜井浩一さんの著作。浜井さんは法務省で刑務所勤務などを経験し、犯罪統計にも精通しています。少年犯罪も含めた状況整理に『実証的刑事政策論』がおすすめです。 2015-03-02 19:17:43 石戸諭 @satoruishido 2)凶悪な少年犯罪は戦後、大きく減っているのですが、浜井さんは「だから問題ない」で終わらせ
対談 報道が創りだすモラルパニック 「治安悪化」という神話 ―マスコミは専門家と市民の媒介者たれ (2005年1月11日付) フリー・ジャーナリスト 東 晋平氏 折しも奈良県での女児誘拐殺人事件を受け、性犯罪前歴者の情報公開をめぐる論議がメディアで白熱している。警察庁は前歴者の居住地等を早急に掌握する意向を示し始めた。ここでは、扇情主義と商業主義に踊るメディアの犯罪報道が、人々の思考停止を生みかねない危険性について、村上直之・神戸女学院大学教授とフリー・ジャーナリストの東晋平氏に語り合ってもらった。 統計上、凶悪犯罪はむしろ減少 東 昨年の12月1日に改正刑法・刑事訴訟法、犯罪被害者基本法が成立しました。有期刑の上限引き上げや時効の延長など、約一世紀ぶりの抜本的改正です。集団強姦罪の新設や、犯罪被害者の尊厳を守り支援を政府に義務づけた点など、私自身は一定の評価をしています。ただ報道を見てい
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