スウェーデンの地方議員のことについて、 北極圏の街オーベルトーネオで市議会議員を務めるアニカさんに話を伺った。 地方議会の議員という仕事は、副業が普通のこと。 この市では32人の政治家がいるが、市長だけが専業で、 残り31人の議員は全員、他に本業を持っていて、政治家の仕事は副業だ。 本業は農家だったり、市の職員だったりと様々だ。 これは一長一短あるが、副業ということは落選すれば無職、というリスクがない。 日本の政治家が最も恐れるのが落選(失業)なので、 当選に結びつく活動を優先してしまったり、利権構造が作りだされやすい。 この弊害はとても無視できない。 しかし副業として政治家なんて、できるものだろうか。 視察や会議の時間など、どうやって本業とのバランスをとるのだろう。 そのあたりをアニカさんに質問してみると、 やはりサービス残業がない文化といっても、本業と副業の両立は難しく、問題になってい