中国のITベンダーといったら、どんな企業が思い浮かぶだろうか。おそらく真っ先に浮かぶのはレノボ。米IBMからPCやPCサーバーなどを買収し、NECとPC事業を統合するなど、派手なM&A(合併・買収)でグローバルでの存在感を一気に高めた。 スマートフォンメーカーのシャオミも注目度が高まっている。2010年設立の新興企業だが、ソーシャルメディアを駆使した販売促進などが当たり、2014年には米アップルや韓国のサムスン電子を抜き、中国でトップシェアに躍り出た。今や日本の電子部品メーカーの業績まで左右する存在だ。 この2社に比べると地味だが、侮りがたい実力を持つのがファーウェイ。スイッチやルーターといったネットワーク機器のベンダーとして出発し、今ではサーバーやストレージ、そしてスマホなども手掛ける総合ITベンダーに変ぼうしつつある。2014年の売上高は日本円で対前年比20.6%増の5兆5507億円。