太陽光発電など自然エネルギー発電が日本の電力網に大量に導入されると、日本全国各地で停電が起きやすくなる。スマートグリッドでさえ不十分、デジタルグリッドの概念の導入が重要なカギを握る。SPIフォーラム半導体エグゼクティブセミナーにおいて東京大学大学院工学系研究科の阿部力也特任教授はデジタルグリッドという大胆な提案を行った。 太陽光発電は日本中で天気の良いところと悪いところが毎日いたるところで存在するため、電力の豊富な所と不足するところが必ず発生する。発電量が多いと周波数は高くなろうとし、発電量が少ないと周波数は低くなろうとする。これを補うために電力の豊富な所から不足する方向に向かって、電力潮流が起きやすくなる。この電力潮流変動が大きくなると出力を制限して電力量を補正する必要が出てくる。さもないと停電に至る事態が起きる恐れがある。 オバマ大統領の提案するスマートグリッドは、消費者の電力消費量を