NHK(東京)で番組制作をしている木村優希さんから初めてメールをいただいたのは 令和2年11月初旬のことだった。 メールには > 在りし日の廃村を一日限り復活させた番組が出来ないかと取材を進めております。 とあった。 週末に浦和で打ち合わせしたとき、初めて会った木村さんは、 予想に反して、小柄な若い女性だった。 マスクをしながら、小1時間打ち合わせをすると 木村さんは、廃村には関心が高く、『日本廃村百選』などは読んだが、 実際に廃村へは足を運んでいないという。 私は、 「廃村を舞台にしたフィクションとノンフィクションを組み合わせた番組制作」 は興味深く思ったが、 当初は「現状とバーチャルを組み合せるのかな」などと思ったものだった。 沓津の佐藤長治さんを紹介したのは、それからしばらく経ってのことだった。 当時はコロナ禍で越県取材ができない状況で、 進めるのが難しかったことは、容易に想像できる