試合もなく練習が満足にできない現状 新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している事態を受け、政府から東京など7都府県を対象に「緊急事態宣言」 が発令された。 外を歩くのがはばかれるような自粛ムードのなか、日本のアスリートはどんなふうに自分自身を保っているのだろうか? 筆者のいう「アスリート」は、オリンピックに出るような選手や、プロ選手だけではない。活動を中止されている中学や高校、大学の運動部員、そして少年サッカーや少年野球、スポーツ少年団やクラブに所属する小学生たち。無名でも、小さくても、たくさんのアスリートがいる。 見えないウイルスによって「日常」を奪われたアスリートたちに手を差し伸べたのが、スポーツ心理学における日本の第一人者で、園田学園女子大学教授の荒木香織さんだ。南アフリカに歴史的金星を挙げたラグビー日本代表でエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC)のもと、メンタルコーチ