青色LEDで日本人科学者3人がノーベル物理学賞を受賞しました。日本人として、とても嬉しいニュースですね。 山根:今回のノーベル賞でとても驚いたことがあります。それは、LEDの父と呼ばれるニック・ホロニアック博士が受賞しなかった点です。ホロニアック博士は1962年にLEDの原理を発明した科学者で赤崎さんよりも1歳年上。これまでに何回もノーベル賞受賞候補と言われてきました。今回も対象外で米国では疑問の声も出ていますね。 一方、3人の日本人の受賞には大きな意味があると感じました。これまでは原理の発明者が受賞していたが、今回受賞の3人の工学者はいずれもLEDの製造技術を開発、また大量生産を可能にした人たちです。製造技術の開発者であっても世界に大きな変革をもたらす仕事をなせばノーベル賞に値すると評価されたわけです。日本にとって極めて大きな意味があります。 優れた製造技術はメード・イン・ジャパンの真髄