社内外で積極的にハッカソンを開催している富士通は、その運営ノウハウをまとめている。2014年に約10回のハッカソンを運営した同社の事務局が、独自にまとめた運営術を解説する。STEP2は「事前準備」である。参加者の集め方から会場の選び方、成果物の取り扱いを明記した参加規約の作り方まで気を配る(本誌)。 ハッカソンは始まってしまうと運営側でコントロールできることが少なくなってしまいます。事前段階でどれだけ準備できるかで、ハッカソンの質が決まると言っても過言ではありません。 今回は、参加者・ゲストなどの人の面、ハッカソン当日の実施内容の面、会場や提供技術などの環境面、そしてハッカソン実施後を見据えた知財や出口戦略面といった観点から、事前準備に欠かせないポイントをご紹介します。 イノベーションを生み出す、多様な参加者を集める 新しいアイデアを生み、それを広げていくためには、異なる視点で議論を重ねる