概要 かつて日本社会の若者の学校から職業への移行やキャリア形成は「集団」として行われてきましたが、90年代以降の産業構造と学歴構成の変化により、日本でも若者の移行やキャリアの「個人化」が進展しました。 本書では「個人化」された若者の移行やキャリアの実態を調査に即して明らかにすることを通じて、政策的な支援のありようを考えます。 目次 序章 「個人化」される若者のキャリア 第1章 戦後における若年者雇用政策の展開 第2章 大学等中退者の移行プロセス─「個人化」される移行の課題─ 第3章 ニートの背景としての世帯と親の状況:国際的な議論と日本の実態 第4章 新卒採用正社員の早期転職希望の背景 第5章 早期離職後の職業キャリア 終章 「個人化」される若者のキャリアへの支援