イーロン・マスクの火星移住計画は片道切符 21世紀のお金持ちは宇宙を目指す。2021年6月7日、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスは自分の経営するブルーオリジン社のロケットで有人弾道飛行を行うと発表した。弾道飛行とは大砲の弾のように大きな放物線を描く軌道で飛ぶことだ。弾道軌道に沿って飛ぶ宇宙船は、宇宙に向かって行くというよりも、地球と宇宙の境目まで飛んで、地球へと落ちてくる。 ロケットの打ち上げから地上への帰還までが90分、そのうち、宇宙を眺め、無重力を楽しむ時間は5分程度と思われる。 今回がブルーオリジン社の開発したロケットによる初の有人飛行だというから、社長というのも大変な仕事だ。 これが成功すれば(もし成功しなかったらアマゾン社は創業者を失い、大変なことになる)、富豪たちの宇宙ツアーがブームになると思われる。費用は25万ドル前後、中古マンションの値段で宇宙を体験できるなら安いものだ