パレスチナ自治区ガザ地区上空でヨルダン軍機から投下される支援物資。同軍提供(2024年3月31日提供)。(c)AFP PHOTO / JORDANIAN ARMY 【5月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部での人道支援物資の空中投下でパラシュートが開かず2人が死亡したのを受け、イスラム組織ハマス(Hamas)は9日、空中投下の中止を求めた。 飢餓が迫っているとされるガザ北部では、米英仏など複数の国が支援物資を定期的に投下している。 だが7日の空中投下では、パラシュートが開かず、支援物資を受け取ろうと住民が集まっていた倉庫の屋根に落下。2人が死亡した。 ハマス当局によると、同様の事故でこれまでに少なくとも21人が死亡している。 ハマスの広報責任者は声明で、「空中投下は市民の命を差し迫った危険にさらし、ガザ北部での食糧危機を緩和する真の解決策とはならないことを強
ガザ地区で殺害された犠牲者のうち、少なくとも72%は女性と子どもだった/AFP/Getty Images (CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は21日、過去24時間で48人のパレスチナ人がイスラエルの攻撃によって殺害されたと発表した。これでガザ地区の犠牲者総数は3万4097人に増えた。 保健省によると、昨年10月7日以来の負傷者は少なくとも7万6980人に上る。大勢の人ががれきの下敷きになったり、破壊された道路で身動きできなくなったりしているが、救急車や救急隊が現場に到達することができないという。 パレスチナ保健当局の推計によると、4月20日までに殺害された犠牲者のうち、少なくとも72%は女性と子どもだった。殺害された女性は9100人以上、子どもは1万4000人を超えている。 ガザ地区では海外メディアの取材ができないことから、こうした数字についてCNNが独立した立場から検証すること
パレスチナ自治区ガザ地区ハンユニスのナセル医療複合施設の敷地で、遺体を掘り起こす医療従事者ら(2024年4月21日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局は21日、南部ハンユニス(Khan Yunis)の医療施設で、イスラエル軍に殺害された少なくとも50人の遺体を医療従事者が掘り起こしたと発表した。 【写真18枚】集団埋葬地から親族の遺体が見つかり泣き崩れる人 ガザ南部 当局はAFPに、遺体が見つかったのはナセル医療複合施設(Nasser Medical Complex)の中庭だと説明した。 当局の広報担当者は、同施設には「イスラエル占領軍が掘った集団埋葬地が複数あり、そのうちの一つできのう、50人の殉教者の遺体が見つかり衝撃を受けている」と述べた。また、「きょうも捜索活動が続いており、最終的な殉教者数を把握
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは26日、西側諸国がガザ地区で行っている人道支援物資の空中投下について、「攻撃的、誤り、不適切、役に立たない」として中止を求めた。 ガザ北部の沿岸部では25日、上空から海上に投下された支援物資を泳いで取りに行こうとした住民少なくとも12人が溺死(できし)した。 支援物資の空中投下についてハマスは当初から、「支援物資を届ける最善の方法ではない」として批判的だった。26日にはもっと実質的な支援物資の搬入を増やすため、さらなる陸路の検問所を「即刻」開放するよう求めた。 イスラエルは同国が支援物資のガザ搬入を制限しているとする主張に対し、物資の搬入を「支援、奨励、推進している」と反論していた。一方、国連は、ガザ地区が飢餓寸前の状態にあると繰り返し警告し、各国がイスラエルに圧力をかけて物資の搬入制限を緩めさせる必要があると訴えている。
シファ病院で治療を受ける負傷したパレスチナ人=2月29日、ガザ地区/Dawoud Abo Alkas/Anadolu/Getty Images (CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は2月29日、ガザ市西部で支援物資を待っていた群衆にイスラエル軍が発砲し、104人が死亡、760人が負傷したと発表した。 CNNは死傷者数を独自に検証できていない。 空腹の人々が食料を得ようと、支援物資を積んで到着したばかりのトラックに群がっていたところにイスラエル軍が銃撃を始めた。 イスラエルの当局者はCNNに「群衆が威嚇するようにイスラエル軍に近づいてきたため」に発砲したと説明。この件については現在検証中だとも述べた。 目撃者がCNNに明らかにしたところによると、現場から逃れようとしたトラックが誤って人々をはね、この事故でも死傷者が出たという。 シファ病院の救急担当の医師は、死亡した40人が同病院に運
事件現場のイスラエル大使館前の通りはシークレットサービスの車両で封鎖されている/Mandel Ngan/AFP/Getty Images (CNN) 米首都ワシントンのイスラエル大使館前で25日、男性が自分の体に火を付ける事件があった。 首都警察の発表によると、事件は現地時間の午後1時ごろ発生。首都警察が現場に駆け付け、大統領警護隊(シークレットサービス)の応援にあたった。現場のイスラエル大使館前の通りはシークレットサービスの車両で封鎖されている。 自分の体に火を付けたのは成人男性で、消防救急隊によって近くの病院に搬送され、重体となっている。 イスラエル大使館によると、男性の身元は不明。大使館職員にけがはなかった。 消防隊が現場に到着した時には、火はシークレットサービスによってほぼ消し止められていたという。 警察はシークレットサービスやアルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)と連携し
米首都ワシントンの在米イスラエル大使館近くで25日、米空軍所属の男性が液体をかぶった後に自らに火を付けた。米メディアが報じた。警備要員が消し止めたが、男性は重症という。男性は「パレスチナを解放しろ」と繰り返し叫んだとされ、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻に抗議するため焼身自殺を図った可能性がある。 報道によると、現場の様子を撮影した映像の中で、男性は火を付ける前に「これ以上、ジェノサイド(集団虐殺)には加担しない」などと話していた。 バイデン米政権は、ガザのイスラム組織ハマスが昨年10月にイスラエルを越境攻撃したことを強く非難し、その後のイスラエルのガザ侵攻を支持してきた。しかし、侵攻で民間人の犠牲が増加するに従って、イスラエルに人道的配慮を求める場面が増えている。 米国内では、若者やリベラル派を中心にバイデン政権の対応を非難する声が上がっている。【コロンビア(南部サウスカロラ
(CNN) 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、もしアルジェリアがパレスチナ自治区ガザ地区の人道的停戦を求める決議案を国連安全保障理事会に提出した場合、拒否権を行使する構えを示した。 トーマスグリーンフィールド大使は17日に発表した声明の中で、イスラエルとハマスの間で人質を解放して少なくとも6週間、戦闘を休止する取引について交渉が進められていると強調した。 「この1週間、バイデン大統領はネタニヤフ首相やエジプトおよびカタールの首脳と何度も電話会談を行い、この交渉の進展を促した。まだ隔たりは残っているが、鍵となる要素は提示された」とトーマスグリーンフィールド大使は述べている。 その上で、人質を解放させ、長期間の戦闘休止を実現してパレスチナの民間人に支援物資を届けるためにはこの取引が最善だと強調。「対照的に、安保理提出の決議案ではそうした目標を達成できず、実際にはその逆になる可能性もあ
イスラム組織ハマスはイスラエルとの戦闘によりガザ地区で犠牲となったジャーナリストが100人を超えたと発表した。 この記事を▶動画で見る ガザ保健省によると、10月7日の戦闘開始以来ガザ地区の死者は2万424人となり、このうち約7割が女性と子供だとしている。 またハマス当局は24日、ガザ地区の中で報道していた記者やカメラマンなど103人が犠牲になったと発表した。 ガザ地区で取材するジャーナリストらは「イスラエル軍が自分たちを黙らせるために意図的に標的にしている」と批判していますが、イスラエル軍は否定している。 ネタニヤフ首相は「長い戦闘になる」との見方を示していて、ジャーナリストや民間人にさらに犠牲が増えることが懸念される。
イスラエルのガザ攻撃後、瓦礫の中から使用可能な物を集めようとするパレスチナ人ら/Ashraf Amra/Anadolu/Getty Images (CNN) イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘で10月7日以降に使用した空対地兵器のうち、半数近くは「ダムボム」と呼ばれる無誘導弾だったことが分かった。米情報機関の分析で明らかになった。 分析結果は米国家情報長官室がまとめたもので、これを見た情報筋3人がCNNに内容を説明した。これによると、イスラエルが使用した2万9000発の空対地兵器のうち約40~45%は無誘導で、残りは精密誘導兵器だという。 無誘導兵器は通常、正確性が低く、とくにガザのような人口密集地では民間人への危険性が増す。無誘導弾の使用比率の高さが民間人死者数の増加につながっている可能性がある。 米国のバイデン大統領は12日、イスラエルがガザ地
パレスチナの民間調査研究機関「政策と調査研究のためのパレスチナ・センター(PSR)」は13日、パレスチナ自治区(ヨルダン川西岸とガザの両地区)での世論調査結果を公表した。ハマスが10月7日に行ったイスラエルに対する越境攻撃について、約7割が「正しい決定だった」と支持していることが明らかになった。 調査は11月22日~12月2日に実施され、ヨルダン川西岸の750人とガザの481人が対面で回答した。ガザ地区では戦闘休止期間中に調査したという。 PSRによるとハマスによる越境攻撃は、ガザ地区で57%が、西岸で82%が「正しい」と答えた。ハマスの支持率は9月の前回調査に比べ、ガザ地区で4ポイント増の42%、西岸では32ポイント増の44%で、いずれもヨルダン川西岸を治める穏健派組織ファタハを上回っていた。「戦後のガザ地区は誰が統治してほしいか」との質問でも、「ハマス」と答えた人が全体の60%(ガザ地
パレスチナのガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長が停戦を求めるよう安全保障理事会に要請したことを受けて、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成しましたが、アメリカが拒否権を行使し決議案は否決されました。 ガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長は6日、就任後初めて国連憲章99条が定める事務総長の権限を使って、安保理に対し、停戦を求めるよう要請しました。 これを受けて、UAE=アラブ首長国連邦が人道目的の即時停戦を求める決議案を提出し、8日、緊急会合が開かれました。 この中でグテーレス事務総長は「ガザの人たちは奈落の底をのぞいている。国際社会はこの試練を終わらせるため、あらゆる手段を講じなければならない。世界、そして歴史が見守っている。いまこそ行動のときだ」と述べ、即時停戦の必要性を訴えました。 そして、8日午後、日
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