判決後、記者会見する赤木雅子さんの代理人弁護士ら=大阪市北区で2023年9月14日午後3時7分、川平愛撮影 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(52)が、大阪地検に提出された関連文書を不開示とした国の決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は14日、雅子さん側の請求を棄却した。徳地淳裁判長は「(文書の有無を明らかにすると)捜査の内容が推知され、将来の事件捜査に支障が及ぶ恐れがある」と述べ、不開示決定は適法だと判断した。雅子さんは控訴する方針。 対象になったのは、一連の問題を有印公文書変造容疑などで捜査していた大阪地検特捜部に財務省と近畿財務局が任意提出した行政文書。雅子さんは2021年8月に開示を求めたが、財務省は同10月に「捜査活動の内容を明らかにしてしまう」として文書の存否も伏せて不開示を