【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが18日、熊本地震の被災地へ物資輸送を始めた。米メディアが、日本の災害対応で初めて米軍が投入したオスプレイの支援活動に焦点を当て報じる一方で、オスプレイの米専門家は、より多くの物資を輸送できる自衛隊ヘリを使わず、同機を投入した背景を疑問視する。 米主要テレビ局ABCは、17日に米軍岩国基地に到着した4機のうち、2機が18日に熊本空港と被災地の熊本県南阿蘇村を2往復し、水や食料などの救援物資を運ぶ映像を放映。日本での救援活動に初めて投入されたオスプレイを「日米同盟の協力の表れ」と形容し、「日本で安全性に懸念のある同機の有効性を米軍が実証する機会となった」などと解説した。 米メディアは海兵隊やオスプレイの活動を強調する一方で、自衛隊が大型輸送ヘリCH47を約70機も保有している点については言及していない。 「CH47を豊富