ついに「パワードスーツ」の時代がやってきた-。政府は平成27年度防衛省概算要求で、「高機動パワードスーツ」の研究開発費として9億円を計上、本格的に兵士の“強化”に乗り出した。一方、ほぼ同時期にお隣の韓国でも「未来戦闘兵システムと戦闘ロボット」の開発を発表した。こちらはテレビでよく見られる戦隊ヒーローのような外観で、装甲化された歩兵を目指すという。ところが、韓国国内では「旧式装備の更新が先だろう」との批判が噴出。過去に大失敗に終わった“不良ロボット”に対する不信感もあり、実現性に疑問符がつけられている。(岡田敏彦) 自衛隊初のパワードスーツは実用性重視 防衛省が研究開発に乗り出すのは、大小の火器や暗視装備など個人用の装備品を装着または携帯した隊員が迅速に行動できるようにアシストするための高機動パワードスーツ。 パワードスーツという概念が生まれた元祖は、ロバート・A・ハインラインのSF小説「宇