5月18日午後9時半ごろ、東京都渋谷区神山町の路上で、中年男性が何者かに突然後ろから首を切りつけられ、長さ15センチ、深さ5センチの傷を負った。命に別条はなかったといっても、一歩誤れば命を落としかねない重傷だった。 この事件は5月19日の各紙朝刊で報道され、次いでこの負傷者が48歳の映像制作会社の社員で、NHK放送センターを出てきたところを襲われたことが判明した。つまりこの時点で、事件はNHKとの何らかの関連をうかがわせた。 その後、事件から10日以上経過した5月30日の朝刊には、犯人とみられる男は在留資格が切れていたために入管難民法違反容疑ですでに逮捕されており、警察はさらに殺人未遂容疑で逮捕する予定-との記事が掲載された。 ここで男は韓国籍であることが明らかになるが、実名は出されていない。またこの時点の記事では、この男は犯行に及んだ翌日の5月19日に渋谷署に出頭していた-とある。 では