10日のノーベル平和賞授賞式では、ノルウェー現地のメディアはノルウェー首相の態度に大きく注目していた。 核兵器禁止条約の実現を働きかけてきたICANのベアトリス・フィン事務局長は、演説の一部で核保有国や「核の傘」に入る国を批判。 会場は何度も大きな拍手に包まれていたが、アーナ・ソールバルグ首相(中道右派・保守党)は、微笑みながらも拍手をしないことがあった(NRK)。 筆者は会場の2階バルコニーから撮影をしていたのだが、首相の後ろ姿をカメラのレンズ越しに見ながら、「拍手をしていないように見えるけれど、気のせいだろうか」と一瞬わからなかった。 前列は首相、国会議長、大臣らが座るのが恒例。ノルウェー首相(右) Photo: Asaki Abumiそのシーンはノルウェーや隣国スウェーデンでも話題となる。拍手をしない首相の姿は現地のメディアが大きく報じた。後からニュースを見て、「やっぱり拍手をしてい