原田泳幸氏は経営のプロなのか、それとも厄病神なのか――。 原田氏が会長を務める日本マクドナルドホールディングス(HD)と、会長兼社長を務めるベネッセHDが共に赤字に転落し、原田氏に強烈な逆風が吹きつけている。 日本マクドナルドHDの14年12月期連結決算の最終損益は218億円の赤字(前期は51億円の黒字)となり、最終赤字は03年12月期以来11年ぶりのことだ。15年1月の既存店売上高は前年同月比38.6%減。減少幅は14年8月の25.1%減を上回り、ワースト記録を更新した。昨年7月の仕入れ先だった中国食肉加工会社が使用期限切れ鶏肉を使っていた問題に続き、年明けに全国各地で異物混入が明らかになったことから、深刻な客離れが起きた。2月は同28.7%減で、客数も19.1%減。売り上げは13カ月連続で前年を下回り、客数は22カ月連続でマイナスとなった。 損益の急激な悪化が実質無借金経営の財務体質を