中国では、今週発表された経済の現状を示す統計が、いずれも景気の減速を鮮明に映し出すものとなり、中国政府は、経済活動を下支えするための新たな政策などの対応を迫られることになりそうです。 中国経済を巡っては、10日に発表された先月の貿易統計で、輸出総額が前の年の同じ月と比べて1%という極めて低い伸びとなり、ヨーロッパの信用不安などの影響で、中国の輸出が急激に減速していることが示されました。 また、これより先に発表された先月の工業生産も、前の年の同じ月に比べた増加率が9.2%と、3年2か月ぶりの低い水準となり、輸出の低迷とともに、企業の生産活動にもかげりがうかがえます。 こうした状況について、商務省の高虎城商務次官は、10日の記者会見で、「ことしの貿易総額を去年よりも10%程度増加させる目標を掲げる私たちとしては、ことし後半にかけて、より大きなプレッシャーを感じることになる」と述べ、ヨーロッパの