ここ数日、世間での注目は大津市のいじめ自殺事件ではないだろうか。 私もこの問題をやっと把握し始めたが、把握する情報が増えるたびに、大津市教育委員会及び被害生徒が通っていた中学校の対応の悪さに驚愕すると同時に、加害生徒の行為の悪質性と残忍性に恐ろしさを感じる。 インターネットでは、既に加害生徒をはじめとする関係者の写真や住所等の個人情報が氾濫しており、日々新たな情報が飛び交い、その検証がされている。 行政の対応が極めて不適当な事案であったためにここまで問題が拡大しているのではなかろうか。 しかし、こういう問題が起こると、公務員は市場の原理が働かないからなどと安易かつ陳腐な公務員批判だけで問題の本質を見ない「もっともらしい」批判で終わらせてしまう評論家が多いが、私は今回の事件がここまで拡大している根本的な第一義的原因は、公務員社会の昇進制度、いわば、任命制度の問題であり、その問題に対する責任の