米ノースカロライナ州チャペルヒルで10日、ノースカロライナ大学近くの住宅で若い家族が3人、射殺される事件が起きた。警察は殺人容疑で46歳の男を逮捕し、「駐車場をめぐる近隣の対立が原因とみられる」としている。 大学によると、殺害されたのは歯学部に通うディーア・バラカトさん(23)と妻のユーソル・モハマドさん(21)、ユーソルさんの妹のラザン・モハマド・アブサルハさん(19)。姉妹は近くのノースカロライナ州立大に通っていた。地元メディアによると、3人とも頭部を撃たれていた。 3人がイスラム教徒ということもあり、事件は注目を集めている。米イスラム関係協会は11日、同容疑者が「反宗教的」な言動をしていたことなどを挙げ、動機の解明を求める声明を出した。地元警察も「憎悪に基づく動機だったという懸念は理解しており、実際にそうであるか特定するため、すべての情報を調べる」としている。(ニューヨーク=中井大助