【ソウル聯合ニュース】韓国のチョ国(チョ・グク)法務部長官は14日、辞意を表明した。 チョ氏を巡っては娘の不正入学や家族ぐるみの不透明な投資など多数の疑惑が取り沙汰されており、チョ氏の妻は私文書偽造の罪で在宅起訴されている。
法相の自宅が家宅捜索を受けるという前代未聞の混乱に陥った韓国。捜査を指揮する検事総長も、疑惑まみれの法相も、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が最重要政策の検察改革のために任命した「切り札」だ。2人が対立した後も、どちらも切り捨てられないのはなぜなのか。その謎を突きつめると、かつて検察改革に挫折した文大統領のトラウマが浮き彫りになってくる。【ソウル支局長・堀山明子】 ◇政権交代しても検察は滅びない 渦中の2人は、7月に任命された尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長と、9月に任命された曺国(チョ・グク)法相。検察改革を担当する青瓦台(韓国大統領府)の民情首席秘書官だった曺氏は、原則主義者の尹氏の任命に難色を示す一方、尹氏も法相の国会人事聴聞会が始まる前に曺氏の娘の不正入試疑惑で大学や関連施設への家宅捜索を強行し、「法相に不適切」という事実上の警告を発信し続けた。要は、2人は就任前から、けん制し合う犬
10月3日、ソウルの光化門広場には文在寅大統領の退陣を求める人々が集まった(写真:YONHAP NEWS/アフロ) 韓国の建国記念日で祝日だった10月3日。大統領府の鼻の先にある光化門(クァンファムン)で、曺国(チョ・グク)法相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領を激しく糾弾する大規模な集会が行われた。光化門からソウル駅までの道路を埋め尽くした今回の人出は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領を弾劾に追いやったろうそく集会に匹敵する規模となった。 大統領府に押し寄せる退陣要求デモ 10月3日、野党の自由韓国党とウリ共和党、そして「文在寅下野のための汎国民闘争本部」の保守3団体は、それぞれ光化門とソウル駅、市庁前で大規模な集会を企画した。集会開始は午後1時の予定だが、その数時間前から光化門一帯は人、人、人で溢れていた。あまりの大群衆に、駅ホームでの事故を懸念したソウル地下鉄公社は、集会地域を通過する5号
【10月3日 AFP】韓国・ソウルで3日、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領に退陣を要求するデモが開かれた。 文大統領の支持率は、疑惑の渦中にある曺国(チョ・グク、Cho Kuk)新法相の任命を受けて過去最低に落ち込んでいる。(c)AFP
韓国検察、チョ法相妻を聴取=不正入学疑惑など 2019年10月03日10時49分 【ソウル時事】韓国のチョ・グク法相の家族による私募ファンドへの不透明な投資や大学院への不正入学疑惑で、ソウル中央地検は3日、チョ氏の50代の妻の事情聴取を始めた。韓国メディアが報じた。一連の疑惑で「核心人物」(韓国紙・朝鮮日報)とされるチョ氏の妻が検察の取り調べに応じるのは初めて。検察の捜査は大きなヤマ場を迎える。 検察改革は「国民の声」=チョ法相疑惑捜査けん制か-韓国大統領 文在寅大統領は9月、側近であるチョ氏を法相に任命。疑惑が噴出する中での任命強行は世論の強い批判を招いたが、文氏は政権公約の検察改革は「国民の声」と主張し、チョ氏とともに推進する構えだ。 だが、捜査の展開次第ではチョ氏本人に司直の手が伸び、文氏の政権運営に影響を及ぼす可能性もある。チョ氏は記者会見や国会での人事聴聞会などで、自身や家族の疑
チヨ・グク法相が進める検察改革を支持する集会で、ソウル中央地検前の通りを埋め尽くす市民ら=28日、ソウル(共同) 【ソウル共同】韓国・ソウルで28日、チョ・グク法相を中心に文在寅政権が進める検察改革を支持する市民らが大規模集会を開いた。大通りを参加者が埋め、2016年秋から17年初頭にかけ朴槿恵政権(当時)の退陣を求めて続いた「ろうそく集会」以来の規模となった。文政権発足後は最も多くの人が参加したとみられる。 参加者数は数十万人規模になった可能性がある。聯合ニュースによると、主催者は「80万人」と発表した。 チョ氏に対し家族の疑惑を理由に辞任を求める保守派もデモを開いたが小規模にとどまった。
9日午前、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はチョ国(チョ・グク)氏を法務部長官に任命した。韓国社会を騒がせた一連の事態をどう捉えればよいか。専門家と読み解いた。 ●李官厚研究員に聞く李官厚(イ・グァヌ)慶南発展院研究員。筆者撮影今回、話を聞いたのは本コーナーでもおなじみの李官厚(イ・グァヌ)慶南発展院研究員。国会で6年間の議員補佐官経験を経て、英国で政治学博士号を取得。帰国後、西江大学現代政治研究所などで研究員を務め、今年7月から現職。参与連帯の諮問委員を務めるなど進歩派の学者に分類されるが、陣営論にとらわれない歯に衣着せぬ論評に定評がある。青瓦台や与党の動きに明るい。9日、電話でインタビューを行った。 ――青瓦台(大統領府)はチョ氏任命でブレなかったのか? 李:青瓦台は一貫して「任命する」という立場であったが、8月末前に賛成が20%程度だった時は焦りがあったようだ。多くの関係者にヒア
韓国では、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が法相に起用すると発表した側近をめぐって、娘を名門大学に不正入学させたなどとされる疑惑が持ち上がっていて、日韓関係が悪化する中、今後の政権運営に影響が出ることも予想されます。 ところが、このチョ氏をめぐって、家族ぐるみの不透明な投資ファンドの運営や資産隠しに加え、娘を名門大学に不正入学させたなどとされる疑惑が相次いで持ち上がっています。 とりわけ、学歴社会の韓国では不正入学に対する国民の視線が極めて厳しく、チョ氏への批判が高まっていて、チョ氏は26日、記者団に対し、「聴聞会の機会を与えてもらえれば、私のいたらなさを正直に話すとともに、叱責を受け止め、私の考えも説明したい」と述べました。 この影響で、世論調査機関「リアルメーター」が26日に発表した世論調査の結果によりますと、ムン大統領を支持しないと答えた人は50.4%と、就任以来初めて50%を超え、支
2017年5月、大統領府での昼食会で文在寅大統領(左)と昼食をとる民情首席秘書官時代のチョ・グク氏(写真:YONHAP NEWS/アフロ) 韓国社会では、8月15日を境に、あれほど沸き上がっていた「不買運動」や「日本経済報復」についての関心が次第に薄れていっているような気がする。「リトル文在寅」と呼ばれる元大統領府の民情秘書室長で、現在は法務部長官内定者であるチョ・グク氏をめぐる不正疑惑が次々と浮上し、韓国国民の怒りの矛先が日本ではなく文在寅政権に向かっているからだ。 チョ・グク氏周辺は「疑惑の山」 チョ氏は、文政権誕生直後から2年半も大統領府秘書室の民情首席秘書官を務めてきた人物。民情首席秘書官とは、政府高官の監視と司法機関を統括するポストで、政府高官や大統領の親戚など、権力層に対する捜査や、組閣のための候補者推薦と人事検証などを主要業務とするだけに、大統領府秘書官の中でも大統領と最も近
韓国では8月15日、光復(解放)74周年を迎えて、ソウル市の中心部に約30~50万人(警察推計10万人)が集結し、大規模な反文在寅集会・デモを行った。開催団体は様々に分かれていたが、雨空にも関わらず、光化門広場の李舜臣将軍銅像辺りから市庁前広場を経て南大門辺りまで人波で埋まった。 また、今回の集会には陸・海・空や海兵隊のOB団体が大勢参加した。 韓国経済発展の父、朴正煕元大統領を狙撃した側近は軍出身であり、当時,釜山と馬山で勃発した大規模な反政府デモがバックグランドになった。さらに、米国の“暗黙の了解”があったのではないかと推定された。 建国の父、李承晩元大統領も大掛かりな反政府デモによって下野を余儀なくされた。歴代指導者が大部分不幸な末期を迎えたが、今の文大統領は国の経済と外交・安保の破綻を招いて国民の批判世論が沸騰しつつある。 その一方で、韓国は現在、金日成主体思想派と左派労働組合が大
8月21日の韓国メディアは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近であるチョ・グク氏の不正疑惑報道で沸騰した。 【写真特集】 韓国のろうそくデモを北朝鮮テレビはモザイクかけて放送 高層ビルなど消す(5枚) チョ・グク氏は、文大統領によって次の法務部長官候補に指名されたが、適格性を審査する国会での人事聴聞会を前にして、疑惑が数々持ち上がっている。 民間投資会社への巨額投資、親族を通じた不動産の偽装売買疑惑に加え、もっとも注目を集め、若年層を中心に怒りを買っているのが、娘が大学に不正入学したのではないかという疑いだ。 ◆娘の不正入学疑惑に若者怒る チョ・グク氏の娘は、高校生の時に大学の医学研究機関に2週間インターン勤務した後、医学関連の論文の主著者に名前連ねた。しかし、常識で考えて高校生が専門的な学術論文を書けるはずがない。この論文を指導した檀国大学の教授が、21日、大韓医師協会で倫理委員会に
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