2002年11月、重症急性呼吸器症候群(SARS)が中国を襲った。翌年7月まで中国はパニックだった。世界各国は駐在官・企業はもちろん、自国民を一斉に撤収させた。 その時、韓国はどうだったか。当時の金夏中(キム・ハジュン)駐中大使の著書『神様の大使』によると、韓国人は撤収しなかった。撤収どころか「SARS対策委員会」を設置し、寄付金を集めて中国に伝えた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は7月初めに中国を訪問し、SARS発生後に初めて中国を訪問した国家元首となった。参謀が引き止め、中国政府も「来なくてよい。理解する」と伝えたが、盧大統領は訪中を強行した。当時、中国との関係が深まったのは、盧武鉉のこうした勇気と誠意があった。 2011年3月11日、東日本大震災が発生した。この年、日本はまさにパニック状態だった。世界各国の脱出ラッシュが続いた。 その時、韓国はどうだったか。韓国の119救助隊は真っ先に