2011年10月24日23:25 カテゴリエネルギー 微量放射線はタバコの煙 きょうグロービスで、中川恵一氏の話を聞いた。講演の内容は、ごくオーソドックスな放射線医学の解説だったが、ちょっと考えさせられたのはフロアからの質問だ。 「きょうの話は癌ばかりでしたが、放射能には癌以外の問題はないのですか?」 「放射線による障害は遺伝しないのですか?」 「魚は危なくないのですか?ベビーフードはどうですか?赤ちゃんは大丈夫ですか?」 中川氏も当惑していたが、「放射能」という特別に危険な毒物があると思い込んでいる人が、まだ多いようだ。いうまでもないことだが、放射線そのものは毒物でも凶器でもない。原爆でできたケロイドは熱によるもので、放射線は関係ない。以前の記事でも書いたように、100mSvの被曝による発癌リスクの増加は、受動喫煙と同じぐらいだ。したがって100mSv以下の放射線はタバコの煙のようなもの