自民党東京都連会長を務める石原経済再生相は、都知事選で分裂選挙となった末に推薦候補が敗れた責任を取り、都連会長を辞任する意向を固めた。 3日の内閣改造・党役員人事の後に都連に辞表を提出する見通しだ。都連は4日に幹部会合を開き、執行部の責任などについて協議する。 石原氏は2日の閣議後の記者会見で、「責任を痛感している。選挙に負けたら責任を取る」と述べた。 都知事選で自民党は増田寛也・元総務相を推薦したが、同党の小池百合子・元防衛相も無所属で立候補した。分裂選挙の末、小池氏が大差で初当選し、増田氏は敗れた。都連内では執行部が混乱を招いたとする批判が強く、「執行部全員が辞表を出すべきだ」(都連所属衆院議員)として、石原氏らの辞任論が出ていた。
東京都知事選で増田寛也元総務相を推薦する自民党都連幹部は、産経新聞社の序盤情勢調査で小池百合子元防衛相がリードしていることに危機感を募らせる。「小池氏は勢いがあって人の集まりがすごい。鳥越俊太郎氏の主張に賛同できない有権者は小池氏に流れるだろう。組織を固めるしかない」と話し、組織戦を重視していく方針を示した。 別の都連幹部も「小池氏への締め付けが裏目に出ている」と分析。党都連は推薦する増田氏以外の候補を応援した場合、除名などの処分にするとしていることが、逆に小池氏の同情票に回っているとみる。 一方、小池陣営は「手応えは感じているが、鳥越、増田両氏は組織がある。先行しているとは思っていなかった」と語る。「『小池氏リード』と書かれると、陣営が緩むことが心配だ」と、逃げ切りに向け地道に支持を訴える意向だ。 鳥越氏を推薦する野党4党には焦りがにじむ。民進党都連幹部は「小池氏との無党派層の取り合いだ
舛添要一前東京都知事の辞職に伴う都知事選(14日告示、31日投開票)で与野党の候補者選考が迷走している。自民党都連会長の石原伸晃経済再生担当相は1日、小池百合子元防衛相からの推薦願を預かりつつ、増田寛也元総務相の擁立を画策。民進党は、都知事選でも野党4党による共闘を目指すが、有力候補は見当たらない。 「出るには相当の覚悟がいる。スカイツリーから飛び降りるくらいの感じがないと駄目だ」。増田氏は1日、都内で記者団に都知事選への対応を問われ、こう語った。 都連は、舛添氏が政治資金問題で辞職したため、国会議員以外の候補擁立を模索。都連に無断で出馬表明したことも重なり、小池氏を「心から支援できない」(都連所属国会議員)のが本音だ。しかし、告示が迫っており、増田氏への出馬要請は「ラストチャンス」(同)といえる。 小池氏は、都連が支援しない場合の対応について「自民党議員として情勢を見極める」とだけ言及。
東京都知事選挙への立候補を表明している自民党の小池百合子・元防衛大臣は、3日、都内で記者団に対し、来週の告示に向けて準備を整えたいとして、今週6日までに、みずからが提出した推薦願に対する東京都連の方針を明確にするよう求める考えを示しました。 小池氏は3日、都内で選挙用のポスターの写真撮影を行ったあと、記者団に対し、「自民党の議員なので推薦をいただくことが第一だが、実際にスタートしたときに何もないと戦いにならないので、準備をするのは当然かと思う」と述べました。 そのうえで、小池氏は「あさって、都連の会長を務める石原経済再生担当大臣に会うことで調整している。時間もないので、そこで話をうかがったうえで、6日までには結論を出していきたい」と述べ、6日までにみずからの推薦願に対する都連の方針を明確にするよう求める考えを示しました。
東京都知事選(7月14日告示、同31日投開票)で、自民党の小池百合子元防衛相(63)=衆院東京10区=が29日、立候補を表明した。自民党都連幹部に事前の相談はなく、党内には動揺が走った。都連は小池氏を支援しない見通しで、桜井俊前総務事務次官(62)に出馬を要請したが、桜井氏は固辞しているという。野党も含め都知事選の候補者選びは混迷を深めている。【川畑さおり、柳澤一男、高橋恵子】 【都知事選への出馬が予想される人たち】 ◇都連は桜井氏に要請 「崖から飛び降りる覚悟で挑戦したい」。小池氏は29日午前に国会内で開いた記者会見で決意を語った。党の支援がなくても出馬するか問われ「私はあくまで自民党議員。これからの流れを見極めたい」と述べた。次の都知事選が2020年東京五輪と重なる事態を避けるため任期を3年半にすることを掲げ、「初の女性都知事を目指す」と強調した。 前日の28日夜、小池氏は選挙区
東京都の舛添要一前知事の辞職に伴う都知事選(7月14日告示、31日投開票)に向け、自民党内で擁立論が強まっている前総務事務次官の桜井俊氏(62)が29日午前、産経新聞の取材に応じ、「出馬はしません。私はそのような器ではありません」と立候補を改めて否定した。 桜井氏は、NTT再編やテレビの地デジへの移行など通信放送行政で手腕を発揮してきたが、「ずっと公務員でやってきて成果も組織で出したこと。私だけの力ではない」とし、都知事の仕事に対しても、「やれるだけの見識がない」と話した。今のところ、自民党側と接触する予定は入っていないという。 都連幹部によると、桜井氏は人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父親であることから「実務家でありながら知名度もある」と党内での擁立論が強まっており、一部の国会議員が出馬に向けた再説得を図る方針を固めている。
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