ノーベル平和賞を選考する委員会の事務局であるノルウェーのノーベル研究所は28日、今年の同賞にトランプ米大統領を推す推薦状を受け取ったが、偽造されたものだとみて警察に届け出たと明らかにした。AFP通信が報じた。 同研究所のニョルスタ所長がこの日、AFPに「トランプ氏の推薦状が偽造されたものだと信じる正当な理由がある」と語ったという。 ノーベル平和賞の選考では、毎年1月末までに過去の受賞者や大学教授ら一定の条件を満たす人から候補の推薦が寄せられる。その中から委員会が絞り込み、10月に受賞者を発表する。推薦した人と推薦された人は50年間秘密にされるが、推薦した人が自ら明らかにする場合もある。 同賞を研究するオスロ国際平和研究所によると、ある米国人が「力による平和のイデオロギー」を広めたことを理由にトランプ氏を推薦しており、AFPは「この推薦は身分詐称した人物による可能性がある」と指摘している。