【北京=阿部哲也】中国国有の海運大手がギリシャ最大のピレウス港を買収する見通しとなった。地中海の要衝である同港を足掛かりに、欧州やアフリカへの経済・軍事的な進出を加速する狙いだ。中国の習近平指導部が推進する広域経済圏構想「一帯一路(新シルクロード)」の重要な拠点となる。中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため欧州での影響力拡大を急いでおり、各地で中国勢によるインフラ投資が活発になっている。国
7月13日、ユーロ圏首脳がギリシャの債務問題を徹夜で協議するなか、欧州連合(EU)がギリシャ支援の条件として同国に提示した要求がツイッター上で話題となり、主導したドイツを非難する投稿が相次いでいる。アテネで9日撮影(2015年 ロイター/Yannis Behrakis) [ブリュッセル 13日 ロイター] - ユーロ圏首脳がギリシャの債務問題を徹夜で協議するなか、欧州連合(EU)がギリシャ支援の条件として同国に提示した要求がツイッター上で話題となり、主導したドイツを非難する投稿が相次いでいる。 ツイッターの「#ThisIsACoup(これはクーデター)」というハッシュタグがドイツやギリシャだけでなく、世界的にもトレンドトピックの上位を占めている。 ドイツが中心となってまとめたEU主導のギリシャ改革案と、増税と年金削減に関する国内法を数日以内に整備するというギリシャへの要求を非難するツイート
一昨日のエントリー「ギリシャ危機の原因は社会保障でなく緊縮策の悪循環とドイツの2倍超に突出する軍事費=独仏からの武器購入」に対して、ツイッターなどで「ギリシャは公務員天国で人数も多く人件費も非常識に高いのが財政赤字の原因だ」などという指摘がありました。いくつかのマスコミ報道でも同様の指摘が繰り返されています。本当でしょうか? いくつかデータを見てみました。 上の表は、OECDによる公務員・公的部門職員の人件費(対GDP比)です。ギリシャ危機は2009年10月に国際問題化しましたが、上の表を見て分かるように、2009年のギリシャの公務員・公的部門職員の人件費は、北欧諸国やフランスなどの人件費の方が高いのです。ギリシャの人件費は、デンマークの69%です。2007年では、ギリシャより人件費が高い国が9カ国あります。(※「公務員・公的部門職員」というのは、日本で言えば、国家公務員と地方公務員に加え
ギリシャへの金融支援を巡り、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領が6日夕、パリで会談した。メルケル首相はギリシャからの「明確な提案」が必要だとの考えを示した。ギリシャは7日のユーロ圏首脳会議で新たな財政改革案を示す見通しで、中身が焦点になりそうだ。欧州中央銀行(ECB)は6日、ギリシャが求めていた資金供給の上限引き上げには応じないことを決めた。 5日に行われたギリシャの国民投票で欧州連合(EU)などの支援の条件となる財政緊縮策に対する反対が多数を占めて以降、メルケル氏とオランド氏が会談するのは初めて。ギリシャが新たな財政改革案を示す7日のユーロ圏首脳会議を前に、今後の対応について協議した。 両首脳とも会見で国民投票の結果をギリシャ国民の意思表示として深刻に受け止める姿勢を示し、交渉について「ドアは開かれている」とする一方、ユーロ圏のギリシャを除く18カ国には独自の判断があり得るこ
ギリシャで、財政緊縮策の受け入れを争点に行われた国民投票は、午前5時現在、開票率71%で緊縮策に反対が61%と賛成を大きく上回り、チプラス政権のバルファキス財務相は事実上、勝利を宣言しました。 ギリシャで選挙を管理する内務省の発表によりますと、日本時間の午前5時現在、開票率は71.86%で、財政緊縮策の受け入れに「反対」が61.53%、「賛成」が38.47%と、反対が賛成を大きく上回っています。 バルファキス財務相は日本時間の午前4時半すぎに記者会見し、「緊縮策へのノーは、民主的なヨーロッパに対する大きなイエスだ」と述べて、事実上、勝利を宣言しました。そのうえで、「ギリシャ国民の勇敢な”ノー”という意思を抱きながら、あす以降、EU側に対して合意点を探るよう求める」と述べて、EU側に対し金融支援を巡る協議再開を呼びかけました。 アテネの議会前の広場には、緊縮策に反対する大勢の市民らが集まりは
資金繰りがひっ迫しているギリシャへの金融支援を巡り、ユーロ圏の財務相会議が開かれ、ギリシャ政府が財政緊縮策の是非を問う国民投票を実施するため、今月末の金融支援の期限を延長するよう求めたのに対し、これを認めず、予定どおり支援を終わらせる方針を示しました。 ユーロ圏各国は、最大限譲歩した提案をギリシャ側が拒否したとしていて、ギリシャの債務問題を巡る協議は合意するのが一段と難しい情勢となりました。
欧州連合(EU)主導の緊縮策の見直しを求めているギリシャのコジアス外相は10日、ドイツのシュタインマイヤー外相とベルリンで会談し、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領による損害の賠償要求を検討中だと伝えた。シュタインマイヤー氏は「賠償問題は解決済み」と拒否した。ロイター通信が伝えた。 賠償要求はギリシャのチプラス首相が就任前から主張し、8日の施政方針演説でも表明。ギリシャでは緊縮策の徹底を求めるドイツへの反感が強まっている。 シュタインマイヤー氏は10日の会見で、「ナチス占領期にギリシャで起きた『ひどい出来事』に対する政治的、倫理的な責任は十分に認識している」とした上で、「すべての賠償問題は法的に解決していると確信している」と述べた。 賠償問題は、ギリシャ側がこれまでもとり上げてきたが、ドイツ側は、両国が1960年に交わした賠償に関する合意などを根拠に「解決済み」の立場だ。(ベルリン=玉川
2月8日、ギリシャのバルファキス財務相は、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば他の国が追随し、ユーロ圏は崩壊するとの見解を示した。ベルリンで5日撮影(2015年 ロイター/Fabrizio Bensch) [ローマ 8日 ロイター] - ギリシャのバルファキス財務相は8日、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば他の国が追随し、ユーロ圏は崩壊するとの見解を示した。 同相はイタリア放送協会(RAI)のインタビューで、ギリシャの債務問題はユーロ圏全体の緊縮財政を拒否する取り組みの一環として、解決されなければならないと述べ、欧州投資銀行(EIB)が出資する大規模な投資計画が必要だ、との考えを示した。 「ユーロ圏はぜい弱で、カードで城を作っているようなものだ。ギリシャのカードを取り除けば、全体が崩れる」と述べた。 ギリシャや他国が、現在の条件では債務を返済できないという事実に向きあわない限り、ユーロ圏は分裂や崩壊
2月5日、ギリシャのチプラス首相は、EUの緊縮財政政策を永遠に終わらせると表明した。写真はアテネで同日撮影(2015年 ロイター/Kostas Tsironis) [アテネ 5日 ロイター] - ギリシャのチプラス首相は5日、欧州連合(EU)の緊縮財政政策を永遠に終わらせると表明し、支援プログラムの合意順守を迫る欧州諸国との対決姿勢をあらためて鮮明にした。 首相は今週、緊縮路線に代わる新たな合意を求め、欧州首脳らと相次いで会談したが、大きな成果もなく帰国した。 しかしチプラス首相は議会グループへの演説で「ギリシャはもう命令には従わない。宿題をやりなさいとの説教を聞き入れる惨めなパートナーでもない。わが国にはわが国の意見がある」と主張した。 また「ギリシャを脅すことはできない。なぜなら欧州の民主主義が脅迫されることがあってはならないからだ」と述べ、欧州中央銀行(ECB)などがギリシャに対し厳
屈辱の緊縮財政に終止符を打つ!? ドイツの冷徹な"統治"に反旗を翻すギリシャ新政権にEUは大揉めの予感 ドイツにとって最悪のシナリオで動き始めたEU 1月25日、運命のギリシャ総選挙が終わり、EUはますます混乱してきた。 ギリシャ国民は、「屈辱は終わった」「我々は歴史を書き換えた」と狂喜している。選挙前の報道では、Syrizaが勝っても連立相手が決まらず、再選挙になるかもしれないなどといっていたが、なんの、なんの! アレクシス・ツィプラス党首はすぐさま連立のパートナーを見つけ、選挙の翌日には首相に任命され、その翌日には超特急で組閣まで終えた。 Syrizaは急進左派なのに、連立相手のANELは右派だ。党首はパノス・カンメノス。傍から見れば、右派と左派だが、言っていることは似ている。ANELもSyrizaと同じく、EUから押し付けられた緊縮財政に大反対し、外国の金融機関がギリシャの財政を管理
ギリシャで25日に行われた議会選挙は開票作業が進んでいますが、与党「新民主主義党」を率いるサマラス首相は日本時間26日午前6時前に首都アテネ市内で記者会見し、「ギリシャ国民は意思を示した。私は結果を尊重し、次の政権に鍵を託す」と述べて、敗北を認めました。 合わせて300の議席を巡って争われるギリシャの議会選挙は25日、投票が行われ、各地で開票作業が進んでいます。 ギリシャの選挙管理委員会によりますと、日本時間午前5時50分現在の開票率は49.11%で、得票率は最大野党の「急進左派連合」が35.92%と最も多く、サマラス首相率いる新民主主義党は28.3%となっています。 こうしたなか、サマラス首相は日本時間26日午前6時前に首都アテネ市内で記者会見し、「ギリシャ国民は意思を示した。私は結果を尊重し、次の政権に鍵を託す」と述べて、敗北を認めました。 5年前のユーロ危機の発端となったギリシャでは
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