2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌移転などを話し合う国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が今日30日から行われるのを前に、大会組織委員会とIOCが東京都に対し、移転をまとめるための「3条件」を協議したことが29日、分かった。 この日夜、組織委の武藤敏郎事務総長とIOC幹部が都内で会談し、合意形成を図った。 ◇ ◇ ◇ 五輪マラソン、競歩の札幌移転に伴い、都側に提示する条件として組織委とIOCが協議したのは「都の費用負担なし」「暑さ対策による他競技の移転なし」「パラリンピックのマラソンは東京開催」の3つ。組織委がIOCに案を示し、落としどころを探った。 調整委員長を務めるジョン・コーツ氏が25日、小池氏と会談した際、移転費用に東京大会予算の「予備費」を検討すると表明し、都は猛反発。1000億~3000億円と明記されている予備費は事実上、都負担となるためだ。 それを鎮めるか