政府は、宗教法人法に基づき、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令を13日にも東京地裁に請求する方針だ。「宗教法人に対する死刑宣告」ともいわれる解散命令とは、どのようなものなのかを解説する。【李英浩】 【図解】解散命令請求後はどうなる? ◇どんな時に出せるのか? 「解散命令」は、裁判所の判断で宗教法人格を奪う手続きだ。具体的には①法令に違反し、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる②宗教団体の目的を著しく逸脱した③代表役員が1年以上いない――などの要件がある。 所轄庁(文部科学省または都道府県)や検察官がいずれかの要件を満たしたと判断すれば、裁判所に解散命令を請求できる。 ◇宗教法人とは? そもそも宗教法人とは、どんな組織なのか。宗教法人法では、礼拝施設を持ち、教義を広めたり、儀式行事をしたりする組織を宗教団体と定めている。 所轄庁の認証を経て法人格を取得した場合、その団体の宗