cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
平成31年度東京大学学部入学式 祝辞 ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。 女子学生の置かれている現実 その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平
いいかげん納得のいく理由を教えてくれ。 今年ももうすぐセンター試験だ。何の罪もない高校生たちが、「古文・漢文」という暗記ゲームを強制され、不当にも人生を左右されている。 おれは実学至上主義者ではない。学問が、社会に対して有益である必要はこれっぽっちもない。そもそも「古文・漢文」という"学問"が、根本的に無意味だと立証するだけの道具はない。大学で専門的に研究している人たちにとって、古文・漢文はどこまでも「面白くて」「魅力がある」のも理解できる。「役に立つ立たない」じゃなくて「好き」で学べるのは素敵なことだと思うし、好きな人のためにそういった場を用意するのは社会の義務だと思う。多少なりとも共感能力と良心があるんだったら、文学部不要論とか言ってないで税金投入しろよ、って思う。 ようするに言いたいのは、ここでの古文・漢文不要論と、大学での文学部不要論は全くことなる議論だってこと。 専門的な学問を「
もちろんid:gaou2氏は「歴史が好き」ですらないのだろうが、ある意味で納得はできた。 歴史好きは大学で歴史を学ばないほうがいい - コバろぐ 要するに、歴史が好きなんじゃなくて歴史学が好きじゃないと大学ではもたない。 そして歴史学が好きになろうと思ったら、とてもじゃないけど歴史を楽しむことはできません。少なくともぼくは出来なかったです。 たとえば「本能寺って結局黒幕誰や!?」って問われたときに、史料を探って重箱の隅をつつくように仮説を検証してるよりも、みんなでワイワイあーでもないこーでもないってやってるほうが性に合うんです。 事実に反しても楽しさを優先したいなら、最初からフィクションの方向に行くべきだった。 もっとも、gaou2氏の歴史観はフィクションとしても視野がせまいし、陳腐にすぎる。 日本は韓国を植民地支配なんてしてないけど? - コバろぐ 日韓併合の正当化という古くから珍しくも
「創作とネットの話題ははてなブログで」「日常雑記ははてなダイアリーで」という勝手なルールを設定している。「はてなダイアリー」の更新はそこそこ続けているつもりだが(と言っても週に一度か二度)、こっちは何か月も放置してしまった。 kamayan さんのところ(d:id:kamayan:20151106)で、面白そうなお題を見かけた。 <試験に絶対出る教育問題> 以下の問題に答えよ。制限時間なし 1 欧米に日本のような予備校や塾はない。 なぜ日本ではダブルスクール化が進んでいるのか。 2 社会に出て必要な「法律」も「経済」も教科にないのはなぜか。 3 「受験」と「教育」と「学問」の違いについて述べよ。 4 「受験秀才」とは揶揄か褒め言葉か。その理由も述べよ。 設問の前提となる事実関係に検証の余地は大いあるが、今はさて置く。 kamayan さんの回答も面白かったが、できればいろんな違う人のいろん
国立大学に対し、人文社会科学系の学部の廃止やほかの分野への転換を求めた文部科学省の通知について、日本の科学者の代表などで作る日本学術会議は、「人文社会科学には自然科学との連携によって課題解決に向かう役割が託されている」として、通知を批判する声明を発表しました。 日本学術会議の会長らは23日に記者会見を開き、この通知を批判する声明を発表しました。この中では、「人文社会科学には自然科学との連携によってわが国と世界が抱える課題の解決に向かうという役割が託されている」として、人文社会科学のみを取り出して組織の廃止やほかの分野への転換を求めることに大きな疑問があるとしています。 そのうえで、「長期的な視野に立って知を継承し多様性を支え、創造性の基盤を養うことも大学に求められている社会的要請だ」として、人文社会科学を軽視することで豊富な人材を送り出すという基本的な役割を失うことになりかねず、大学教育全
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
「健康で長生きしたい」と誰もが願望を抱くのではないでしょうか。けれど、健康的な生活は努力しようとしてもなかなか続かないもの。それは私たちを取り巻く環境や社会が原因なのかもしれません。今回の「高校生のための教養入門」は、そんな健康と社会との関係の研究する社会疫学者の近藤尚己先生にお話を伺いました。(聞き手・構成/岩沢康宏) ―― 先生のご専門は何でしょうか。 専門は医学で、その中でも社会疫学の研究を行っています。 ――社会疫学とは何でしょうか? 社会疫学は疫学という学問のひとつです。疫学というのはたくさんの人たちの様々な生活状況を長年追跡して、誰が長生きするのか、誰がどのような病気になったかなどを観察して、それを統計的に処理することで、病気の原因を探ったり、病気の予防法を検討したりする学問です。 例えば、たばこを吸う人が肺がんになるリスクが高いことや、高血圧になると脳卒中になりやすくなるとい
まずはよかったですね。 しかし今回は右派メディア・右派政治家の扇動にのっかって脅迫にまで突っ走る奴が出てきたから逆に「脅しに屈するな」という反発も強く、下村博文ですら脅迫者を擁護できなかったわけです。もっと巧妙な形で右派が組織的に圧力をかけるような事例が発生したとき、アカデミズムがどういう立場をとるのか、というのも注視しておかねばなりません。
育鵬社の公民の教科書にインテリジェント・デザイン説が登場、ってことが話題になってますので、旧ブログの記事をサルベージしてみました。 http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20050928/p1 http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20051019/p1 http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20060304/p1 自分たちの世界観に添った主張をするためなら学問なんて踏みにじっても平気、という点で江戸しぐさもインテリジェント・デザインも親学も EM もみ〜んな歴史修正主義とつながってます。歴史修正主義を甘やかしてきた結果がこれなんです。
2013/3/49:0 ツイート わたしたちが生きる社会はどのように生まれたのか ―― 計量社会学者・筒井淳也氏インタビュー 大学も学部もたくさんあるけれど、いったいなにをやっているのかわからない! そんな高校生のためにスタートした『高校生のための教養入門』。今回は、計量社会学者の筒井淳也氏にお話をうかがいました。 社会学ってどんな学問? 計量社会学はなにをやっているの? なにが面白いんだろう? 「社会の背景を知らなくても生きていける。でも理解できたら納得して進むことができる」。社会学の魅力に触れていただけたら幸いです。(聞き手・構成/小島瑳莉)―― 社会学ってどんな学問なのでしょうか? どのように答えても他の社会学者から「違う!」と言われてしまうと思いますが(笑)、ぼくの考えをお話しましょう。ぼくは社会学を、長期的な観点から社会の変化を説明したり、空間的に広い視野で社会について説明したり
2013/2/139:0 誰もが「合理的」に行動している ―― 『思考の「型」を身につけよう』著者・飯田泰之インタビュー 「もっと独創的な発想はできないものか……」「論理的な思考ってどうすれば身につくの?」日常生活をおくる上で考えなくてはいけないことは山ほどあります。しかし改めて「考える」ことを考えてみると、いったいどうすればいいのかわからない。あるいは他人と差をつけるために自由な発想をしたい。こんな思いをされたことのあるひとはたくさんいることでしょう。 そんな人たちのために、若手の経済学者としてさまざまなメディアで活躍する飯田泰之氏が経済学的な思考法を身につけるための本 ――『思考の「型」を身につけよう』を出版されました。「思考の型」とはいったいなにか。経済学的な発想はどんな役に立つのか。お話を伺いました。「99%の平凡な人々へ「自由な発想」は、もういらない!?」(聞き手・構成/金子昂)
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