司会:津田大介(ポリタス編集長) 構成:室谷明津子、岩本室佳、津田大介 ――東日本大震災ならびに東京電力福島第一原発事故から5年が経ちます。ポリタスではこの機会に皆さんと、これまでの5年間の復興の過程を振り返り、東北の未来の可能性や「それでも、やる」ということについて考えていきます。まずは、今回さまざまな分野を代表してお集まりいただいたので、お一人ずつご自身と東北とのつながりについて、ご紹介ください。 塩崎:1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災は、3.11が起こるまで戦後に発生した自然災害としては最悪の規模でした。私はちょうどそのとき神戸大学で住宅問題やまちづくりを研究していたので、現地に腰を据えて住宅の被害調査や仮設住宅の調査ができたんですね。それから復興まちづくり、住宅復興研究に取り組み始め、東日本大震災でも同じ視点で調査研究を続けています。2011年3月11日に東日本大震災