「働く女性のカフェ:5月17日(東海ジェンダー研究所主催)」でワーキングウーマンが企画を担当し、遠藤公嗣さん(明治大学経営学部教授)にお話しをうかがいました。講演の内容と質疑応答をお伝えします。 女の賃金が安い理由 大きく言って二つあります。 ①は主として経営側理由です。 雇用する側が、正規雇用と非正規雇用という雇用身分(雇用区分)によって労働者の処遇条件を変える“労務管理”をしているから。 この“雇用身分”のもっとも大きな違いは賃金の支払い方です。正規雇用は属性基準賃金(年功給・職能給で月給)で、長期に勤続し昇進もあります。それに対し非正規雇用では職務基準賃金(時間単位給で時給・日給・月給)で、短期勤務を前提としており、昇進もしません。 ②は社会の意識などで、主として働く側の理由と言えるものです。 「性別役割分業」意識を元にした「男性稼ぎ主義家族」という考え方が日本では強いから。