大阪市内の路上に、840枚ほどの機密文書を含む国土交通省の廃棄書類がぶちまけられたのだそうだ。 1990年代制作のB級テレビドラマに出てきそうなシーンだ。 風に舞う文書。這いつくばって紙切れを拾い集める背広姿の職員たち。遠巻きに眺めながらヒソヒソ話をする主婦。なぜか周囲を走り回る野犬。あくびをする猫。無意味に全力疾走するオダユージ。民放夜8時の2時間枠で放送されるバカなサスペンス巨編にぴったりの絵だ。 もっとも、映像として「絵になる」のはその通りなのだとして、起こったことそのものは、たいした事件ではない。書類の廃棄を請け負った下請け業者が、運搬中に積荷を落としただけの話だ。国交省の体質が問われねばならないというほどのお話でもない。 ただ、タイミングがタイミングだけに、必要以上に注目されることは避けられない。 というのも、この何週間か、あるいはもっとさかのぼれば現政権が発足して以来のこの5年
佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問が終わったものの、なお真相が明らかにならない森友学園関連文書の改ざん問題。焦点は大阪地検特捜部の動きに移りつつある。 元外務官僚で、霞が関の論理と検察の捜査手法を知り尽くす佐藤優氏は、事件の過程を驚くべき視点から見ていたーー。 「自殺」で責任は取れない 邦丸:まず、近畿財務局の職員が自ら命を絶ったという話ですが、「上からの指示で書き換えをさせられた」というメモが遺されていたそうです。過去にも不祥事のあと、官僚が自ら命を絶つということがありました。こういうことが繰り返されると、なんとも言えない気持ちになりますね。 佐藤:ちょっと厳しいことを言おうと思います。 邦丸:はい。 佐藤:たとえば鈴木宗男事件の時も、外務省の一部の人たちは「佐藤優が死ねばいい」と思っていたんですよ。 はっきり言いますが、官僚の自殺は、亡くなった方には本当に申し訳ないけれど、責任放棄で
森友学園の国有地取引をめぐる財務省による決裁文書の改ざん問題で、政府の説明に次々とほころびが出ている。財務省はこれまで、改ざん前のデータは職場のパソコンの個人フォルダーに残されていたと説明していたが、一部は本省の文書管理システムにあった。安倍晋三首相の答弁にも疑いのまなざしが向けられる事態になっている。 改ざん前のデータの所在は、公明党の里見隆治氏が15日の参院財政金融委員会で、中央省庁で採用されている電子決裁システムに書き換えの記録が残っているのではないかとただして、わかった。 財務省の太田充理財局長は、「一元的な文書管理システムの中で書き換えを行うと、書き換え後のものだけではなくて、書き換え前のものも合わせて保存され、更新履歴をたどるとそのことが確認できる状況になっている」と答弁。改ざんされた14件の文書のうち、特例的な条件での貸し付け契約について理財局が決裁した「特例承認」に関する書
前回はインフルエンザを理由に、お休みをいただいた。 このたび私が罹患したインフルエンザは、B型というタイプで、症状と経過は、最初に診断してくれた医師の説明通りで、具体的に申し上げると、A型に比べてそれほど高い熱が出ない(今回私が記録した発熱は、何度か到達した38.9℃止まりだった)半面、タミフルが効きにくく(実際、ほとんど効果を実感することができなかった)、症状が一進一退で、完治に時間がかかったということだ。 おかげで、まるまる5日間、発熱と頭痛で苦しんだ。まあ、私が暗示にかかりやすいということだったのかもしれない。 そんなこんなで、先週は、当欄をはじめ、週内に設定されていたスケジュールをまるごとキャンセルして、1週間仕事をしなかった。 で、休養十分でリフレッシュできたのかというと、それがそういうことにもなっていない。 むしろ、休んだ分だけ、再起動が億劫になっている。 これは、毎度、正月や
文部科学省幹部らによる再就職あっせん問題で、早稲田大学は20日、東京都新宿区の同大で記者会見を開き、鎌田薫総長は「再就職規制に違反するという認識をまったく持っていなかった」と釈明した。 前局長が文科省を退職したのは15年8月4日。早大によると、同年7月13日、文科省人事課から「教員志望の人がいる」と、前局長の名前を伝えられた。再就職規制に抵触しないかを尋ねると、文科省は「正規の採用手続きが退職後に開始されれば問題ない」と回答したという。 前局長は同年10月1日、任期付きの教授に就いた。研究室を持ち、著作権などの授業もしていたという。早大のホームページには前局長の仕事として「文科省の事業に関する連絡調整や助言」とあるが、会見で早大は「本人が直接(文科省との)パイプ役になったわけではない」と説明した。 文科省は私立大に補助金を配分したり、学部新設や定員増を認可したりする権限を持つ。早大は「通常
斗比主閲子 @topisyu 現役の子育て世代から見て、祖父母の子育て方法に驚くこともあると思うんですが、当時はそれが育児情報誌や母子健康手帳に書いてあった常識だったんですよね。 ほとんどの人がn=1~3であって、十年ごとにブラッシュアップする機会なんてないから、昔のやり方しか頭にないのは当たり前で。 2016-04-21 09:50:54 斗比主閲子 @topisyu 当たり前のことほど考え方を切り替えるのは大変で。特に、育児は辛いところがあるから脳が成功体験に切り替えちゃったりしてるし。 さいたま市の祖父母手帳は、この育児方法の比較の前に、祖父母はどう扱われると嬉しいかみたいなことに触れていて、祖父母が受け入れやすい構成になってる。いい。 2016-04-21 09:56:50
さて、我らが親愛なる日本政府が動き始めてくれたのですが、いまいち何をしたら良いか分からないようです。
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財務省がまとめた「軽減税率」案の内容が明らかになった。 新聞の記事を読んで、ちょっと茫然としている。 あまりにもバカげて見えるからだ。 もし財務省が、本気でこのプランを実行するつもりでいるのだとしたら、彼らの現実感覚は、かなり致命的にズレていると申し上げなければならない。 あるいは、一連の記事は、いわゆる「観測気球」であるのかもしれない。というよりも、今回の「案」は、消費税率についての実際の運用を、財務省が想定している最終的な落としどころに落着させるための、とりあえずのブラフなのかもしれない。つまりこれは「見せ金」なのだ。いくらなんでも、まさかこのまま実行するつもりのガチな計画ではないはずだ、と、そういうふうに解釈しないとこちらの理解が追いつかない。 念の為に、「財務省案」の概要を説明しておく。 軽減税率の対象となる品目は、基本的に、外食サービスを含む「酒類を除くすべての飲料と食料品」とい
生徒の発言に市議愕然、橋下氏「ご飯一粒残したら、親に怒られた。食育を」 27日に行われた大阪市議会の代表質問で、橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)と民主系市議団の福田賢治幹事長が市立中学校の給食事業をめぐり論戦になった。福田市議は「『給食ちゃうで、餌やで』という子供がいる」と述べて味が不評であることを強調。これに橋下市長は「僕の子供が言ったら、大激怒だ」と反論し、逆に子供への「食育」の必要性を訴えた。 給食は業者に弁当の配送を委託するデリバリー方式を採用。衛生上の理由からおかずが冷蔵保存されるため、「冷たくておいしくない」などと評判は芳しくない。 この仕事を始めてから20年以上になるが、給食を食べなかった年はない。さらに、昼は中学校で給食、夜は定時制高校で給食を食べるという時期が長かった。今は中学校はやっていないが、定時制高校は週三回行っているので、いまだに給食を食べている。だから、給食に
そのベンチは「最悪いす」と呼ばれている。肘掛けが付き、一人分のスペースに仕切られ、傍らには荷物を置く台もある駅のベンチ。一見、座る人に配慮している。でも…。 「最悪」と名付けたのは貧乏旅行を好む旅人たちだった。ろくに宿にも泊まらず、夜汽車で移動し、時に無人駅で寝る。1990年代の初め、そんな旅行者を閉め出すかのように、ベンチに肘掛けが付き始めた。これでは横になれない。 「嫌な感じですよねえ」。各地を旅しながらミニコミ誌「野宿野郎」を編集している横浜出身の野宿愛好家・かとうちあきは言う。「でも、無理やり体をはめ込んで寝てる人もいますね。克服しているようで、ちょっとうれしい」。旅人は静かに闘っている。 ◇ 建築史家の五十嵐太郎・東北大大学院教授は、肘掛け付きベンチのような存在を「排除オブジェ」と捉え、背景にある「排除の思想」を読み解く。例えば、駅や公園にある奥行きの狭い腰掛けは、長時間
大阪市で市立小中学校の教頭試験の受験者不足が深刻になっている。 小中ともに倍率は減少傾向で、計40人程度の採用枠で選考中の今年度も、受験者が49人しか集まらず、最低倍率を更新しそうな勢い。教頭の給与カットや、民間人校長の登場により「校長への門」が狭くなったことなどで教頭職の魅力が薄れていることが原因のようだ。質の低下を懸念する市教委は、受験資格を見直したり、有望な教諭に受験を勧めたりと、対策に追われている。 市教委によると、教頭試験は例年、6月頃に募集し、夏場にかけて面接などの試験を実施。11月下旬頃、教頭の退職者と校長への昇任者の人数を目安に、合格者を決める。 小中合わせて574人が挑んだ2001年度の倍率は、小学校で13・2倍、中学校で33倍に達したが、12年度は採用枠が増える一方で計95人しか受験せず、倍率は小学校で1・3倍、中学校は1・5倍と、01年度以降でいずれも最低だった。 背
巨額な公共事業復活で、経済と国土の「強さ」を取り戻そうとしている日本。長野県下條村の伊藤喜平村長(78)は、それとは異なる道で過疎の村をよみがえらせた。十四歳以下の人口比率は16・4%と長野県内トップ、東京二十三区のどの区よりも上回る。「奇跡の村」と呼ばれている。 (飯田孝幸) 山あいを抜ける国道151号沿いに古い民家が点在し、あとは畑が広がる山村。そのところどころに立つ、二~四階建てのきれいなマンション風の集合住宅が異彩を放つ。周辺では子供たちの声が響く。 「今は二十歳になった長女が保育園にいたころ建ち始めましたねえ。あのころから運動会はにぎやかだった。子どもが減っている周りの村や町とは全然違う」。村で住宅設備工事業を営む男性(44)は、そう話す。 かつて養蚕で栄えた村も、戦後は衰退の一途をたどった。若者は流出し、一九四五年に六千人を超えていた人口は、九〇年には三千九百人を切った。 建設
高校進学率が93%を超えている現状では、もはや高校進学はシビルミニマムと言ってよい。生活保護の基準でも一般普及率が70%を超える耐久家財は生活保護世帯が保持しても贅沢品とは見做されない。私は、高校教育は義務教育ではないが、権利教育として、希望者は必ず受けられるものにすべきだと思う。 財源云々叫ぶ輩もいるが、高校中退者が11万人を超え、経済的理由で高校に進学できない人たちがいることで、日本がどれだけ経済的損失を蒙っていると思うのか。国を豊にする方法はただ一つ、教育に注力し、国民により付加価値の高い就業機会を与えることである。強いては失業保険や生活保護の支出、犯罪発生率の抑制にも繋がる。 行政の哲学として、ランニングコストに厳しく、イニシャルコストは惜しまないというのは間違いではない。障害者自立支援法などこの哲学を歪めて拡大解釈している悪しき事例はあるが、失業保険や生活保護の抑制のために、職業
こりさ💉fully vaccinated💉 @selenakolisa 県庁に聞いてみるか RT @Veem_atomic: 後、経済面でも疑問があります。半分位を広域処理するとした場合と、現地に焼却設備増設の場合、期間やコストや雇用では果たしてどういった善し悪しがあるか。試算を見かけなくて。 @soratti0824 @hirohiro2k 2012-03-13 17:08:06 こりさ💉fully vaccinated💉 @selenakolisa @hirohiro2k @hanagons まずですね、Veemさんが言っていた広域にした時と現地に設備増設した時の期間コスト雇用でどういった良し悪しがあるか、について。ぶっちゃけこれは比較していないそうです。兎にも角にも被災地が壊滅状態だから。(担当者サん申し訳なさそうデシタ 2012-03-13 18:08:47
こんにちは。はてなブックマークニュースは、環境省の広報業務をお手伝いしています。記事のテーマは東日本大震災の被災地で発生したがれきの広域処理です。記事は、前編と後編の2本で構成します。2012年3月29日に掲載した前編では、被災地のがれき広域処理の現況と、その必要性を取材をもとにまとめました。この後編では、がれき広域処理の安全性を見ていきます。取材と執筆は、ジャーナリストの津田大介さん(@tsuda)です。なお、当初4月上旬としていた記事の掲載予定が遅れ、6月になりました。遅れた理由は、調査、執筆、追加取材、検証などに想定よりも長い時間が必要だったためです。掲載が遅れたことを深くお詫びいたします。(編集部) (※この記事は環境省の提供によるPR記事です) ◇ ◇ ◇ 環境省が推進するがれき広域処理、その反対の声は根強い。この記事の前編でも述べたとおり、批判の根拠は大まかに2つある。1つはが
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